志望理由書やエントリーシートの代筆はバレる!理由を徹底解説

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「志望理由書 代筆」「エントリーシート 代筆」などで検索すると、一緒に表示される検索ワードが「バレる」。もしかしたら、この記事にたどり着いた方も、書こうとして煮詰まってしまい、「いっそ誰かに代筆してほしいけど、大丈夫かな……」と不安で検索されたのかもしれないですね。
「バレることはありません」と紹介されている記事も中にはあるのですが、文章添削・新卒や中途採用における書類選考を担当してきた立場としては、「代筆は必ずバレます」とはっきり断言したいと思います。
その理由や、バレたらどうなるのかについても解説していきます。

志望理由書やエントリーシートの代筆がバレる理由

1. 文章には必ず癖があるから

日ごろ、誰もが無意識に文章を書いていると思いますが、文章には必ずその人の癖があります。わかりやすいところでいうと、「為」「事」などを漢字で書くか、ひらがなで書くか。気づきにくいところでは、文章の中でどういった位置に読点を打つか(打たないか)や、漢字とひらがなの割合、言葉の選び方や言い回しなどです。
では、代筆をする人間が、そんなところまで似せてくれるかというと……答えはNoです。
入試や採用の担当者は、普段から相当数の文章を目にしていますので、文章の癖を見抜ける眼をもっていてもおかしくありません。
志望理由書と、書類通過後に書いた小論文の文章の差、エントリーシートと、入社後に書いた日報の文章の差など、自身の文章を披露した機会に、「あれ?」という違和感は必ず持たれます。

ちなみに、私の特技は同じような内容の文章でも、文体から社内の誰が書いたか当てられることです(笑)それくらい文章に癖は出るのです。

2. 文章と面接の印象が違うから

これはよく言われていることだと思います。代筆してもらった志望理由書やエントリーシートを提出し、運よく次の選考プロセスに進めたとして、待っているのが面接です。これもまた、受け答えの論理性や内容から、その人となりが如実にわかります。「エントリーシートはかなり論理的に書かれていたのに、話してみると何か違うな……」「志望理由書に書かれている内容について、つっこむとフワフワした答えしか返ってこないな……」という印象のギャップがあれば、良い結果が出るはずがありません。

志望理由書やエントリーシートの代筆がバレたらどうなる?

もちろん、そもそも代筆を頼むような力量の人間が、選考は通過できない……という議論はよく聞きますし、その通りだと思います。選考の途中で代筆がバレて、不合格・不採用になった場合は、代筆してもらったこと自体を咎められる機会はないでしょう。(そもそも選考側が、不合格理由を率直に明らかにすることはありません。不合格・不採用が代筆のせいなのか、それ以外なのかは知るすべがありません。)
「代筆だとわかったから不合格・不採用にした」というフィードバックがないので、バレなかった(と思っている)人が「バレない説」を流布しているようにも思えます。

しかし、もし仮に、代筆がバレぬまま合格・内定を手にして、あとから代筆がバレた場合はどうなるのでしょうか。
結論としては、悪質性によっては合格取り消し、内定取り消しにあう可能性が高いです。
昨年から今年にかけて、個人業者による就職活動のWEBテスト代行が明るみに出て、個人業者の逮捕、依頼した側も書類送検されるという事件がありました。
同じような逮捕事例は、まだ志望理由書、エントリーシートの代筆に関してはありませんが、「入試・就活での不正」を厳しく排除しようという風潮が高まっている今、いつ捜査の手が入ってもおかしくありません。

代筆ではなく添削ならOK?

志望理由書やエントリーシートの「添削」は、広く一般に行われているものなので問題ないでしょう。学校の先生やOB・OGに無償で添削してもらうパターン、添削業者に有償で頼むパターン、いずれも問題ありません。むしろ、文章を第三者の視点からブラッシュアップしていくことは、良い結果につながる近道となるでしょう。

ただし、「全然うまく書けていないから、代わりに書いてあげるよ」と、(悪気があるかは別として)持ち掛けてくる添削者も中にはいます。本来の添削のプロは、やり取りを通して依頼者の力を引き出し、依頼者の手で仕上げきれるようにサポートしてくれます。そのあたりの添削者の力量を見きわめて依頼するようにしましょう。

私自身のサービスは、不正に加担しないことをポリシーとし、依頼してくださる方に最後までご自身で仕上げていただくサポートをしています。
過去には、「最後のまとめの段落だけはうまく書けなかったので、そちらで仕上げてくれませんか」という取引のご依頼をお断りしたこともありました。

志望理由書やエントリーシートを書き上げる作業は、志望する学校や企業のことを深く知り、自分自身についても振り返るとてもよい機会です。ぜひ、ご自身の文章で合格をつかみとってください。
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