今回もWebスクレイピングを用いて集計したデータより、出品サービスの「おすすめ順」と「販売実績」の関係性を示してみます。
「販売実績が多いほど、おすすめ順も上位だろう」という仮定について、「実際どうなのか」を明らかにしていきましょう
<集計方法>
今回もカテゴリを絞って集計します。
集計対象のカテゴリは「IT-プログラミング開発→作業自動化・効率化→エクセル・VBA関係」に絞ります。出品数は約900件になります。
<結果>
早速、「おすすめ順」と「販売実績」の関係をグラフ化してみます。
図1:おすすめ順と販売実績の関係性
図1を見て分かるように、「販売実績」が多いほど「おすすめ順」が上位になるのは確かなようです。しかし、販売実績が700件近くでずば抜けた出品があるせいで、全体の詳しい分布が分かりづらいです。
なので次に、販売実績の範囲を0~20件の間で絞って見てみましょう。
図2:おすすめ順と販売実績の関係性(販売実績0~20件)
図2から、販売実績が1件1件の違いで見ることが出来ます。図2を見て分かるように、販売実績が1件の出品でもおすすめ順上位にいることがわかります。このことから冒頭に述べた「販売実績が多いほど、おすすめ順も上位だろう」という仮定は必ずしも正しいとは言えないとなります。
しかし販売実績0件の場合は、おすすめ順はよくても60位ぐらいで、あとは100位以下となり、販売実績0件と1件の違いは大きいということが分かりますね。ちなみに、ココナラの出品サービス一覧のページは1ページあたり40件が表示されるので、最初のページに表示されるのは必然的に上位40位の出品になることを考えると、販売実績0件の出品はおすすめ順では購入者の目につくことは無いと言えます。その代わり販売開始時に新着順で目についてもらって購入してもらえるかどうかが鍵になりそうです。
<結論・まとめ>
以上から、今回の結果から結論をまとめると、
・「販売実績が多いほど、おすすめ順も上位だろう」という仮定は必ずしも正しいとは言えない。
・販売実績1件以上ならおすすめ順上位になることが出来るが、販売実績0件ではそうとはならない。
<課題・疑問>
今回の結果からさらなる疑問として次回以降の記事にネタとしてまとめておきます。
・販売実績1件程度でおすすめ順上位にある出品にはどんな傾向、理由があるのか?
・「おすすめ順」「販売実績」「新着順」に関係性がありそうである。
<前回記事>