シリーズ<ココナラ Webスクレイピング分析>その4 各ランキングの関係

記事
ビジネス・マーケティング
 今回はWebスクレイピングを用いて、ココナラの出品一覧ページの各ランキングについて調べてみます。

 ココナラの出品一覧ページのランキングは下記5つがあります。
・おすすめ順
・新着順
・お気に入り数順
・初心者向け順
・ランキング(以下:通常ランキング)

 最近(2021年8月時点)、初心者向け順が追加されましたね。

 購入者が主に閲覧するのは、まず最初に表示される「おすすめ順」と思われるので、「販売につなげるにはおすすめ順上位を狙う」とまず位置付けしておきましょう。
 なお、「おすすめ順上位 = 販売に繋がりやすい」というロジックはあくまで「普通はそう思うよね?」っていう程度の個人的な仮定であり、確固たる証拠はないのでご注意ください。

<集計方法>

 今回もカテゴリを絞って集計します。
 集計対象のカテゴリは「IT-プログラミング開発→作業自動化・効率化→エクセル・VBA関係」に絞ります。出品数は約900件になります。

<結果>

 まず5つのランキングのうち、「おすすめ順」と「新着順」の関係を見てみます。図1:おすすめ順と新着順の関係
2021y08m29d_101016865.jpg
図1:おすすめ順と新着順の関係
 図1を見て分かるように、「おすすめ順」と「新着順」には相関はほぼ内容です。すなわち、古くからある出品であるからといっておすすめ順上位になるとは限らないということです。
 これは、本シリーズの第1回で詳しく述べていますので、興味のある方はご参照ください。

 次に「通常ランキング」と「おすすめ順」の関係を見てみます。
2021y08m29d_101022326.jpg
図2:通常ランキングとおすすめ順の関係

 図2を見て分かるように、「通常ランキング」と「おすすめ順」は非常に強い相関があります。すなわち、「通常ランキング」と「おすすめ順」はほぼ同じ順位と言って良いと思われます。
 ちなみに、左下の少し外れたプロットは「ランキング上位」でも「おすすめ順」は低い出品ですが、詳しく深堀りする価値はありそうですので、結論が出たらまた本シリーズで記事にしてみます。

 次に、「お気に入り数順」と「おすすめ順」の関係を見てみます。
2021y08m29d_101030649.jpg

図3:お気に入り数順とおすすめ順の関係
 図3を見て分かるように、「お気に入り数」と「おすすめ順」はある程度相関がありそうです。特に、左下に集中しているのが分かるように、お気に入り数がより上位のものはおすすめ順上位になる傾向があるようです。
 次に、「初心者向け順」と「おすすめ順」の関係を見てみます。
 初心者向け順は出品は900件あたりに280件程度しか順位に掲載されないランキングになり、出品サービスすべてが掲載されるわけではないようです。
2021y08m29d_101035925.jpg
図4:初心者向け順とおすすめ順の関係
 図4を見て分かるように、「初心者向け順」と「おすすめ順」は強い相関があるようです。また、出品の3割だけが掲載される「初心者向け順」ですが、決して「おすすめ順」の上位3割が掲載されるわけではなく、「おすすめ順」全体からまんべんなく抽出して掲載されているようです。この「初心者向け順」に掲載される条件などは詳しく考察してみる勝ちがありそうです。

<結論・まとめ>

 以上、ココナラの出品一覧ページの各ランキングの関係性をWebスクレイピングを用いて集計したデータから、各関係性を可視化して考察してみました。集計結果から言えることをまとめると、
・「おすすめ順」と「新着順」は特に関係性はない
・「おすすめ順」と「通常ランキング」はほぼ同じランキングである
・「お気に入り」がより多い出品ほど「おすすめ順」上位になる傾向がある
・「初心者向け順」と「おすすめ順」はほぼ同じランキングとなるが、「初心者向け順」に掲載される出品は全体の約3割で、「おすすめ順」からまんべんなく抽出されて掲載される。

<前回記事>





サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す