人を育てるよりも、仕組みを育てろ!

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ビジネス・マーケティング
今回は人を育てるのではなく、仕組みを育てろ!という内容をお届けします。

治療院経営のマニュアル作成を発信している私らしいタイトルですが、
ちょっとご覧いただいている方に配慮をしながら、話していこうと思います。

というのも、まずこの、「人を育てる」
という部分が人によって解釈が違うので、
成長させる、教育するなども含めて定義が難しいんですよね。

そして、育てる側が存在するので、
育てられる側も存在しますよね。
まあ、当たり前ですが。

多くは、育てる側が経営者、
育てられる側がスタッフさんになると思います。

治療院ビジネスの中で、両者がずっと同じ方向を向きながら、
お互いに心地よいスピードを維持して、
経営者の方が、スタッフさんを育て続ける、
というのがかなり困難だと思うんですよね。
ここを具体的にお話ししていきます。

治療院ビジネスの中で、経営者がスタッフを育て続けるのが難しい理由

面接の時に、しっかりと、うちはこういう理念があって、
毎日ここを目指して成長していきたい。
と提示していたとして、
スタッフさんもこの会社でずっと成長し続けたいです!
となったとしても、
スタッフさんの人生の中で、考えが変わっていくものなんですよね。

年齢とともに体力的な問題もあるし、
女性だったらご出産・育児で仕事よりもプライベートを維持したいです。
男性だったら収入をアップさせたいから独立の方向で動きたいです。

つまり、スタッフさんが成長していった先のゴールが曖昧なんですよね。

そして経営者さんも成長し続けていきますよね。
お互いに、その絶妙なペース、
そして同じ方向性で進み続けられるか、
というと、かなり疑問が残りますよね。

ちなみに、こうなっていたのが、昔の私ですね笑

だから当院では、
経営者側(こちら側から、)スタッフさんに「成長」させる働きかけは一切しません。
かなりシンプルにマニュアルを作り込んで
その業務どおりやってもらえれば、大丈夫。
最初の入社してからの教育期間で、全て教えきるので、
それ以降は、誠意を持って患者さんに対応できているか、
つまりマニュアル通りに対応して頂けているか、
のチェックだけです。

私は、治療が好きです。成長というよりも、
現場に立って、患者さんをよくできるのであれば
それでいいです。
と、割り切れる人を採用させて頂いています。

そういう方が、気持ちよく働けるような環境。
ここを支えるのがマニュアル作りであり、仕組みであると思っています。

ここまでは、人を育てるのではなく、仕組みを育てる、
という内容で話してきましたが、ここから後半の内容に入ります。

ここからは、仕組みを育てると、人が育つ。
このようなテーマで話していきます。
仕組みを育てると、人が育つ。
当院の仕組み、ルールの中には、
患者さんに誠心誠意対応してもらうというものがあります。
最初の挨拶、治療の説明の仕方、
日常生活の指導のやり方、
全て明確に決まっているのですね。

それは全て文章にもなっているのですが、
かなり丁寧な言葉遣いになります。
毎回、丁寧な接客になることで、
人としての立ち振る舞い。
施術というサービスを提供するものとしての言葉遣い。
これらが勝手に磨かれていきます。

施術内容にしろ、次回のご予約のご提案にしろ、
かなり丁寧にしてもらっているので、
雑な対応なんてできなくなるのですね。

丁寧な接客をしてもらえれば、売上も上がっていく仕組みになっています。

だから当院のスタッフには、
私からこれ以上に求めることはありません。

仕組みの中で毎日働いていただいているので、
スタッフさんも迷いなく、
自信を持って患者さんに接していただいています。

だから、私としても教育しよう、指導しよう、
なんていう発想も生まれないのですね。

※こないだ扇風機がつけっぱなしだったので、注意しましたが笑

やる気やモチベーションなど、
経営者がコントロールできない部分は放っておく。としています。

スタッフさん側からも、もっと成長したいなんて言われません。

なぜなら、もうすでに治療家として、ベストを尽くせている実感があるわけですからね。

そういった社員さんで溢れていくと、
そのような雰囲気が、文化として形成されていきます。

「会社の文化が社員を育成する」とも言えるかもしれませんね。
逆に、育てようとして生じてしまう、
摩擦、軋轢の方が私としては怖いのです。

前半の部分でお話しした、経営者とスタッフの間での、
成長する方向性と、スピードの価値観の違いですね
スタッフさんには入社の際に、
ここまで話したことをしっかりとお伝しています。
うちはこういう治療院だよ。
成長させようとしないけど、
仕組みの中で誠心誠意患者さんと向き合ってね。
それでいいですか?
と聞いて、それでいいです。
といってくれるスタッフだけを雇用しています。

仕組み、ルールなどの決まり事が曖昧であれば曖昧であるほど、
雇用させていただいてからの誤差が生じやすいです。

本日のまとめ
人を育てるより先に、仕組みを育てる
仕組みが育ってくると、それが文化として形成されて、
その結果として人も育つようになる。
ということですね。

成長をテーマにガンガン突き進まれている方も、
素敵だと思います。
そこに加えて、仕組みが強固になれば、
教育とは何か、人を育てるとは何か、がより明確になると思うので、
指導もしやすくなると思います。

人を育てることをコンセプトにしている治療院さん
にとっても有益と思える内容を今後もお伝えしていくので、
是非とも参考にして頂けると幸いです。

それでは、本日は以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました!

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