阿修羅ワークスプラグイン講座09 なにをどう作るか? プロトタイプサイトの重要性

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需要と供給は需要 > 供給

前回、自動化大失敗あるあるは大量生産と書きました。
自動化のコツは「いっぱい作ってちょっとだけ出す」ということでしたね。

では、「なにをどう作るか?」について掘り下げていきます。
自動化ツールで大量に作ってその中から厳選したコンテンツだけをリリースすればいい、というのは理解できたと思いますが、世の中には需要と供給という関係があります。

自分が良いと思ったネタ、自分がこれはと思って厳選したコンテンツ、これらはあくまでも主観であり供給側の話です。
反対にそのネタやらコンテンツがウケるかどうか? というのは需要側の話です。

ネットでは買う(引く)のは簡単だが売る(押す)のは難しい

以前、需要と供給をマッチさせる受注生産方式では、キャッシュフローが最短となり、ほぼ100%の成果になるという話をしました。
話というか仕組みは単純なんですが、そうは問屋が卸さないんですね。

「いったい需要ってどこにあるの?」と探したところで中々見つからないし、大抵は隠されています。
「自分のことを好きになってくれる人がいたら好きになる」と言ってるようなもので、マッチングが難しいんです。

欲しいという客がいれば100%売れるわけですが、欲しいという客を見付けるコストは、自由市場経済では大抵は売ってもペイできないくらい高いか、トントンだったりします。

新規客獲得コストは競争によって年々増大していて、新規客獲得コストが固定費を大幅に上回ると詰みます。

プロトタイプサイトで汚染回避

とはいえ、需要をどう捉えればいいのか?
色々と方法はあるんですが、もっとも単純なのは「プロトタイプサイト」を作ってみることです。

1つと言わずドメインを取得して2つ、3つと作ってみましょう。
前述した「プロトタイプモデル」と似ていますが、「プロトタイプサイト」というのは本家に対する分家みたいなものです。
プロトタイプサイトを作る理由は本家サイトの汚染を防ぐためです。

というのも、「プロトタイプモデル」で試行錯誤を繰り返すと検索エンジンにレッテルを貼られる可能性が高くなるからです。
このレッテルは一度貼られるとそう簡単には剥がせないワンストライク・ワンアウトに近いものとなっています。

真面目で良い子ちゃんでいる本家サイトと、バカ騒ぎしたりする分家サイトを分けることで、本家サイトの汚染を防ぐことができます。

できれば、本家サイトと分家サイトはレンタルサーバーも分けた方がいいでしょう。
Google AnalyticsやSearch Consoleで使うGmailアカウントも分けた方がいいでしょう。

もちろん本家サイトと分家サイトはハイパーテキストでリンクしてはいけません。
一緒にするとデータ的に紐付けられて同一視される可能性があるからです。

また、まとめサイトにおけるサテライトサイトと似ていますが、サテライトサイトは本家サイトとリンクさせることが前提ですので、「プロトタイプサイト」とはちょっと違います。

「プロトタイプサイト」はあくまでも「プロトタイプモデル」を実践する実験サイトで、本家サイトとは無関係というのがポイントです。

プロトタイプサイトで異常値を検知せよ

プロトタイプサイトでプロトタイプモデルを実践することで、どのような需要が捉えられるのかというと、それは異常値によって現れます。

例えば単純に自動化ツールでコンテンツを毎日何百ページと作ったとします(例であって何百ページを作れという意味ではありません)。
当然、シャドウペナルティを食らうわけですが、まったくアクセス数がないわけではありません。

検索エンジンはネットの情報を収集する義務がある……わけではありませんがどんな情報でもとりあえず収集します。
情報は検索結果の優先順位として表れ、検索エンジンが評価しない情報は実質アクセスがありません。

にもかかわらず、需要があるコンテンツにはアクセス数が「異常値」として表れます。
どういう意味かというと、検索順位が低いにもかかわらずわざわざそれを探し出している人達がいる、ということです。

需要と供給でいえば、需要が異常に高いことを意味します。
もちろん、中にはBotもいますがユーザーエージェントとIPアドレスを確認すれば分かります。

爆発的に拡散される情報の予兆は事前検知できる

イメージとしては、「プロトタイプサイト」でなにが当たるか分からないから色々と実験的なことを試してみる「プロトタイプモデル」を構築することで、その騒ぎが気になる人達が出てくるような感じです。

その騒ぎが気になる人達というのは、これからネットで爆発的に拡散される情報の予兆のようなものです。超新星爆発を捉えるカミオカンデみたいなものです。

それさえ分かれば、本家サイトでそのネタを元に展開することで汚染なくアクセス数を稼ぐことができます。
または、アクセス数を稼げるネタを見付けることが出来ます。

取り扱い注意のコンテンツもある

では、どのくらい異常値として現れるかというと、大抵は5倍~10倍以上になります。アクセス解析で見るとすぐに分かります。

ただ注意して欲しいのは、取り扱い注意のコンテンツもあることです。
なにが取り扱い注意なのかを簡単に判断する方法として、

1.法的にアウト
2.広告がつかない

を判断材料にすると良いでしょう。

例えば、ポ○ノや麻薬といった類はアクセス数が集まる可能性が高いですが、法的にアウトの可能性は高くなります。

また、せっかくアクセス数が集まったとしても広告がつかないネタは、アクセス数を収益に転換できず、無駄にレンタルサーバーに負担をかけるだけですので、避けた方がいいでしょう。

アクセス数が稼げて広告もできるネタを探し出せ

実際にあった例ですが、ジャニーズ系のネタやアイドル系のゴシップはファンが血眼になってネット中を駆け回るのですが、醜聞は広告がつかない可能性があります。AmazonでDVDやBlue-Ray、写真集バナーが表示できるならいいですが、Google AdSenseはダメとか色々あります。

他にもYMYL(Your Money or Your Life)関連でコロナ関係強いフィルタリングが掛かる可能性があるコンテンツもあります。

ポイントはアクセス数が稼げて広告もできるネタだけをピックアップすることです。
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