自動化大失敗あるあるは大量生産
前回、自動化はプロトタイプモデルを手動で構築したあとにせよ、という話をしました。
もう1つの注意点というかあるあるは「大量生産」です。
確かにツールを使えば大量生産できてしまうし、それが目的のようにも思えるのですが大きな間違いです。
なぜかというと、異常値を叩き出してしまうからです。
異常値を検知されたらアウト
例えば、自動化ツールでページを1日に1000ページ作成できたとします。
1日に1000ページということは、24時間で割れば1時間につき約42ページのスピードでリリースしていることになります。
1ページあたりの文字数が1000文字だったとしたら、60分で42,000文字なので、1分あたり700文字打鍵していることになります。
ワープロ検定の2級が1分間に約100文字程度とされているので、その速度は驚異的かつ異常ですよね。
一切の休みなく1分あたり700文字打鍵できる人間はこの世にいないわけで、どう考えても人間業でないことが分かります。
はい、そうです。検索エンジンのシャドウペナルティ確定です。
内容云々より、機械的に生成されていることでシャドウペナルティを受けることになります。
本当に怖いシャドウペナルティ
シャドウペナルティというのは、明確なペナルティとは言えないペナルティです。
例えば、ブログではなく公文書を閲覧できるサイトや利用者の多いウェブサービスでは機械的(プログラム的)にコンテンツが大量生成されることもあるからです。
とはいえ、検索エンジンも馬鹿ではない=人工知能があるので、そのサイトがどのようなサイトかを判断できます。
間違っても普通の主婦のブログで、1分あたり700文字打鍵していたらX-FILE行きです。
内容が明らかにおかしい、破綻している、丸パクリであれば明確なペナルティになるのですが、そうとも言えない場合は、検索エンジンのインデックスが極端に遅くなるか、拒否されます=検索に表示されなくなります。
それがシャドウペナルティです。
一種のノイズとして扱われてしまうわけですね。
なにごとも過ぎたるは及ばざるが如し
たとえ話としてよくするのですが、カロリーハーフという商品がありますよね。
一般的なバターやマヨネーズ、サラダ油のカロリーが半分以下という商品です。カロリーハーフだからといって、2倍かけたら意味がないですよね?
確かにカロリーを気にしなくてもいいわけだから、普段の2倍使えるとも解釈できるんですが、それじゃあカロリーハーフの意味がないわけです(笑)
見た目も味付けもしつこくなります。気持ちは分かりますが抑えましょう。
同じように自動化ツールも労力が掛からない、あるいは少ないからといって、使い過ぎては意味がないわけです。
自動化ツールのうまい使い方というのは、「いっぱい作ってちょっとだけ出す」です。
量産ができるというのは大きなアドバンテージなので、量から質へ転換することが可能なんですね。
間違っても量産し過ぎて質から量へと転換すると、制作スピードはアップしても成果が上がりません。
ここ注意点です。
作るのは1日に2ページで十分
ではどのくらい作ればいいかというと、人間サイズで十分です。1日に2ページか3ページ程度で十分です。
普通の人間で、ちゃんとしたコンテンツであれば1日に2ページ程度制作するのがやっとでしょう。そんな程度で十分なんです。
ポイントは2ページを作るのに、例えば、自動化ツールで100ページ作ってみることです。
100ページ作ってその中から厳選して使えそうなコンテンツだけに絞り込む。
ここ大事です。
自動化ツールを使いこなすコツは、今まで調べて書いていた労力を、選択と集中に回すことです。
書くより選んだ方が速いのは当然ですよね。
自動化によって入手した情報をフィルタリングすることで、より多くのものから厳選したコンテンツを拾い出すことができます。
※決して、便利だから面白いからといって大量生産をしてはダメです。