阿修羅ワークスプラグイン講座07 自動化はプロトタイプモデルを構築したあとにしろ!

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再現性があればやるだけで100%成功する

なぜ方向性が正しいかを知る必要があるのかというと、方向性さえが正しければあとは質量とコストの問題だからです。
質量とコストの問題はツールと自動化で解決します。

どんなに煩雑な手順であっても再現性があるのであれば、あとはやるだけで100%成功します。
方向性が正しいというのは再現性がある、ということを意味します。

プロトタイプモデルの重要性

このように、1つ売れるまでの条件を整えることをプロトタイプモデルを構築すると表現します。
プロトタイプモデルというのは試作品とか、試験機という意味です。

例えば、ピタゴラスイッチがあるとして、あの映像のメイキング動画を見ると分かりやすいのですが、最終段階ではスムーズに滞りなく仕掛けが動いていても、その工程は失敗に失敗を重ねる地道な試行の繰り返しだったりします。

1つ1つ仕掛けを作り点検し整えていく。この試行錯誤によってプロトタイプモデルはプロダクトモデル(製品版)へと進化して行きます。

間違っても練習なしの1発本番でうまくは行かないですよね。
話をまとめると、

1.方向性が正しいか調べるためにプロトタイプモデルを構築する。
2.プロトタイプモデル構築では自動化をせず手動で丁寧に作り込んで行く。

イメージとしては、大量生産のための金型を作るイメージです。
金型に材料を入れてプレスすると同じものが出来上がりますよね。
あるいはハンコでもイメージしやすいでしょう。

基本となる金型やハンコが不良品だとその後に出来上がるものが必ず100%不良品となります。

プロトタイプモデルが作れなければ自動化は夢のまた夢

ですので、大元であるプロトタイプモデル構築には精度が求められるわけです。
最初からここも自動化できないの? という人がいるかもしれませんが、残念ながらできません。
理由は大きく2つあります。

1つは、商品が良くてもそれを必要とする人がいるかというニーズまでは自動化できないこと
1つは、手動でできないことは自動化できないことです。

よく「うちの製品は最高なんだけどね、でも売れないんだよなー」というメーカーの方がいますが、必要とされていないものであれば無料でも要らないものです。

逆に必要かつ希少なものはどんなに高くても売れます。
こういった方向性については自動化の前に知って把握しておく必要があるのです。

なぜなら人々は自動化にお金を払うのではなく、商品やサービスの効用に対してお金を払うものだからです。

また、手動で仕組みを理解できないものは自動化しようがありません。
自動化というのは魔法ではないからです。仮に調理を自動化できても不味かったら意味がないですよね?

美味しいかどうかというのは結果であり、自動化とは無関係です。美味しいかどうかを左右するのは、レシピやタイミング、火加減といったパラメータです。そして、それを評価する人間の主観が関係します。

自動化は目的ではなくあくまでも目標であり手段に過ぎない

このパラメータが理解できずに自動化をしても満足の行く出来にはならないわけです。
食欲のないシェフが作る料理はレシピ的に正しくても本当に美味しいと言えるのでしょうか?

美味しい=満足の行く出来というのは主観であって主観というのは自動化はできないのです。
1000人がお腹いっぱいだからといって、自分もお腹いっぱいとはなりませんよね。他人のお腹がいっぱいなのは客観であって、自分のお腹が空いているのは主観だからです。互換性はないのです。

自動化=知識×技術

そろそろお気付きだと思いますが、自動化というのは知識×技術の結晶なんですね。

知識=方向性が正しさ
技術=それを実現するための力

的を射るには標的を見付けるだけではなく、そこに当てる技術も必要となるわけです。
どちらかが欠けても目的を達成することはできない、ということを覚えておきましょう。
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