さて、
ぼくが、いかに凡人の中でも、下級凡人であるかが伝わったところで、本題の話へ進んでいこうと思います。
下級凡人という社会的立場からどのように大逆転劇を演じることができたのか?
その答えは、何か決まったノウハウにあてはめて実行したとか、すべて入念に計画を練って、準備したというようなことは、一切ありません。いや、むしろそんな話なら、エピソードとしては格好良かったのかもしれませんが、それが最初からできていれば下級凡人で苦労することはなかったでしょう…
凡人は、キャッチャーがサインした通りに配球できるほど、コントロールは上手くないのです!!
すみません熱くなりました…
また凡人アピールに熱が入りそうになったので、この辺りにしておいて、
この凡人からの大逆転劇は、何か、型にはめた情報として伝えるよりも、ぼくが体験してきた、あるがまま、感じたままの物語を、ブログに書き連ねるということを意識していますし、きっとそれだけで伝わるのではないかと思っています。
最初は凡人だったが
戦いながらいろんな気づきを得て
戦いながら強くなっていく
その過程が読む人にとってのノウハウになり得るのではないか?
そういった期待を込めて、
渾身の力を込めて、読んでくださっているみなさんに
魂をぶつけていきます!
||下級凡人の頭の中で起きた大変革
|環境はたまたま手元にあっただけ…
現在、ぼくは、AppleのiPadを使って、ココナラや、その他のスキルシェアのサイト(アプリ)で、映像・アニメーションの制作サービスや、iPad講師の仕事をして生活をしています。
実は、このiPadが、下級凡人であるぼくを、上級凡人にまで格上げする、非常に重要なキーアイテムとなったのです。
世間的には、映像制作や、ネット環境を使った仕事をする上では、パソコンを使うことが、作業効率や、表現できる種類の多さのことを考えても、それを選ぶのが、あたりまえだと認識されていますが、凡人生活真っ最中のぼくはというと、そういった設備環境に投資するだけの、稼ぎや貯金がないという貧困っぷりだったので、ギリ24回払いに分けて、契約したiPadが手元にあるような状態で、ビジネスを始めました。
「いやパソコンでも分割で払えば手に入るし、中古で買えば安いのはいくらでもあるじゃん」とツッコまれるかもれるかもしれませんが、その頃、恥ずかしくも150万円近くの借金を、クレジットカードのキャッシングでしていたので、借金をしている、すべての凡人の方々なら共感してくれると思いますが、返済するのがやっとで、設備に投資なんて自分の人生には無縁だと思い込んでいました。
"首が回らない"とはまさにこのことで
視界が狭まり、他の選択肢が見えない状態になっていました
ですので、iPadに関しては、戦略的にビジネスに活用するために、あらかじめ用意したというよりは、偶然、iPhoneと一緒に携帯ショップの店員さんのセールストークに促されて、なんとなくお得だなと思って、同時契約したということから持ち始めたので、なにか特別目的があったわけではなかったのです。
iPadを購入して2年くらいは、動画やWEBサイトを見るためだけにしか使ってなくて、なんとなく持ち歩いていたらスタイリッシュでカッコイイ…、その程度にしか思っていませんでした。
ちなみに、その頃のぼくの仕事は、派遣社員として日雇いで働いて、"明日生きるためのお金をどうするか?"と"借金をちゃんと返す"
という課題のことしか、考える余裕がない生活をしていました。
|LINE至上主義社会とLINEスタンプ制作によって得た重要な気づき
iPadを手に入れて2年の時が経ち、派遣社員としてせっせと働いていたぼくに、転機が訪れたのは、2015年の冬でした。
世の中は、既にスマホが普及して、あたりまえにタッチパネルを触るようになり、そしてその変革は、連絡手段の選択にも影響が広がりました。
これまで、メールによって連絡のやり取りをしていた文化が、LINEという連絡アプリによって一気に地面が揺れ動いたのです。
とくに大きかったのは、LINEのアプリ同士で、ネット回線のみで、使用できる無料通話の機能が大注目となり、電話料金を気にすることなく、好きなだけ電話をすることができる時代となったのです。
それ以降
人が、「携帯電話を持っていて不安に感じること」というのが
電話の通話時間ではなく、
バッテリーの残量へと変わったのです
このLINEの快進撃は、止まることなく、さらには、LINE内でのメッセージのやり取りを、テキストのメッセージベースから、LINE独自の開発された絵文字"LINEスタンプ"が、コミュニケーションの間を埋める、ちょっとしたユーモアとして使い勝手がよく、自分の今の気分を、文字ではなく、スタンプを押すというワンタッチ操作によって、瞬時に相手に伝えることが可能になったことでも、その利便性が、若者を中心に評価され、日本中で一気に大流行して広まりました。
この出来事自体、遠い昔の話ではなく、まだみなさんの記憶にも、鮮明に残っていると思いますし、現在も尚、LINEは、老若男女の幅広い世代に、根強く指示されているアプリです。
もう日本中で、知らない人を探す方が難しいほどのLINEスタンプですが、2014年よりLINEの公式ではなく、一般人の誰でも、スタンプの制作と販売の権限が与えられ、自由にLINEスタンプを作っても良いという規定が開放されたのです。
瞬く間に、一般人の作ったLINEスタンプは、加速して増えていき、LINEスタンプだけで、一攫千金を掴んだクリエイターの方も現れるようになり、ビジネスの分野でも、LINEスタンプ制作が大注目されるようになりました。
このムーブメントの、最初の段階で乗っかれていたら、ぼくも同じく、一攫千金のチャンスがあったのかもしれないですが、そこはさすが下級凡人!まったくアンテナを張っておらず、自分でLINEスタンプを作れるなんて、その頃は気づきもしていませんでした。
ぼくが、ようやく凡人の情報収集力で、LINEスタンプ制作ができることに気付けたのは、2015年の12月頃で、すでに初速で動いたLINEスタンプクリエイター達が、ランキング上位を陣取って、市場に隙間はほとんど埋まっていない状況でした。
しかし、一般人の作っているLINEスタンプのラインナップを一通り見てみて、
「あれ、これ自分でも作れるんじゃないか?」と
心のどこかで、謎の自信が湧いてきたのを覚えています。
ぼくの人生を振り返っても、とくにイラスト専門の道を、歩んできたわけではありませんが、小さい頃から、絵を描く趣味はあり、好きだったドランゴンボールのキャラクターや、その他にも、自分の影響を受けた漫画のキャラクターなどを自由帳に模写する、といったことをしていました。
絵を描くと言っても、本当にたまに気が向いた時に、集中して描くといったくらいで、どちらかというと、外で友達とボール遊びしてる方が好きだったので、とくに絵の道を目指そうなんてことは、当時は一切考えてもいなかったです。
そんな経緯もあって、ちょっと素人に毛が生えたくらいの、ぼくの画力でも、LINEスタンプくらいなら自分でも作れるかも?と淡い希望を抱いたのです
時を同じくして、単なる動画視聴にしか使っていなかったiPadで、何気なくふと、APP STORE(アプリを購入するストア)で絵が描けるアプリをインストールしてみたことがあったのですが、なんと、そのお絵かきアプリの機能に触れたときに、紙に書いたのと、ほとんど変わらないような繊細な線が、iPadの画面をタッチしただけで引けるということに、驚愕したのです。
ここまで繊細で細かな線が引けるのか!
ここまで自由に着色してイラストが描けるのか!
テクノロジーはここまで進化していたのか!
とにかく、自分が想定していた以上に、滑らかに筆(指)を走らせ、イラストが描けることにカルチャーショックを覚えたのです
こうして、この2015年冬に、
LINEスタンプと、iPadのプラスとマイナスの端子がバチンッと触れ合って
小さく火花をあげたのです
これならiPadでLINEスタンプが作れる!
自分の頭の中で、綺麗にパズルがはまり込んだらしく、
それからは、夢中でLINEスタンプの作り方と、販売方法を調べて、2016年の1月からの1年間で、一気に10作品(1セット40個のスタンプなので、合計400枚のスタンプ)のリリースを達成することができたのです。
しかし、前述のとおり、すでにLINEスタンプ市場は、2014年から、ぼくが作り始める2015年末頃までには、キムチ鍋の如く、沸々と赤く染まったレッドオーシャンと化しており、スタンプの収益だけで、生活していくなんてことは、到底不可能なほどの競争率となっていたのです。
1年間で10作品のLINEスタンプをリリースし、数字的な結果は悲惨なものでしたが、実は、そこまで落ち込むことはありませんでした。
一攫千金を狙うためではなく、とりあえずiPadだけでも、LINEスタンプが作れるかどうかという、作ることそのものに関心が向いていたので、数字には最初から期待していなかったこともあり、精神的な負担というものは、ほとんどなかったのです。
年齢が、20代後半に差し掛かるあたりで、「なんでもひとりでこなせる!世界は自分中心でまわっているんだ!」という思考から、「どうやら自分は凡人であるらしい」ということを、ようやく自覚し始めた頃でもあったので、
LINEスタンプの市場に、今更乗っかるのも遅いということもわかっていたし、他のクリエイターの作るスピード感など比べても、これは、とてもじゃないけど勝てないと、現実を見据えることができていたので、
とりあえず、自分自身が使いたいと思うスタンプを作ることを目標に1年間取り組んでいたのです。
なので、ほんとうに売上は、気にしてなかったのですが、
まったく売れてない状況にも関わらず、LINEスタンプの市場ではなく、
ぼくの生活圏の周囲では、
意外にも全く違った反応となっていました
知り合いや友達から、
「えっ!LINEスタンプを自分で作れるの?すげー!」
こういった反応がどんどんもらえるようになって、
友達の中で「あいつはLINEスタンプを作れるらしい」
というウワサが広がったほどです。
LINEスタンプは、全然売れてないのに、"作れる"というだけで、
周りの評価がそれ以上のもので返ってくる
なるほど!
売れたか、売れてないかじゃないんだ!
作ったという事実があるだけで、それが高く評価されるんだ!
この気づきこそ、ぼくの今後の、大逆転劇を進めていくうえで、とても大事なこととなったのです
|"どちらに転んでも失敗ではない"という視点
自分が取り組んでいることの良し悪しと
業界の内と業界の外では 評価はイコールノットで
必ずしも相関しているとは限らない
たとえば、
VUITTONというブランドの品質が良いか悪いかと
それを身につける人間が良い人か悪い人かに相関はないけど
VUITTONと書かれている物を身にまとっているだけで
周りの評価はなぜか上がる
それは、VUITTONというブランドの信頼性が世間的に高い評価を得ているから
というように、
LINEスタンプという世間的なブランドイメージのおかげで
ぼくの作ったLINEスタンプが、売れたか売れてないかという結果は飲み込まれて、
"LINEスタンプを作れる"という情報だけに注目が集まったということです
つまり、たとえ失敗しても、その行動の仕方や、目的によっては、周りから一定の評価が得られるのであれば、少なくともそれは失敗ではないのでは?
こう考えるようになりました。
かんたんに言うと
トランプゲームで、大富豪という有名なゲームがありますが、
1位(大富豪)を狙うために、手札からカードを出していくより、
1位は狙わなくてもいいから、最下位(大貧民)にだけはならないように、
負けないカードの出し方をすることで、
大きく損することはなく次のゲームに繋げていけるのではないか?
ということです
勝つためのゲームではなく
負けないゲームを展開していく
そうするためには、
自分が何に向かって、どういった立ち位置で、どういった視点で
行動すれば良いのか?
LINEスタンプの結果と周りの評価によって、
今まで考えもしなかったような思考が、次々に湧き出てくるようになりました
売れないLINEスタンプを1年間作り続けて得たこと…
それは、決して狙っていたものではなく、ただの偶然の産物に過ぎない…
しかし…
その偶然出会った、iPadとLINEスタンプの化学反応によって
間違いなく
ぼくの頭の中に、
変革をもたらしてくれる最初の一歩となったのです
ぼくは、このことに、
20代後半になって、やっと気づいたわけでありますが、
世の中の天才と言われている人たちや、天才とまではいかなくても、世の中で成果を出している優秀な方々は、きっとこういうことに、もっと早くの段階(若い段階)で気づいて、実践してきたのだろうなと思います。
さあ!
これからが下級凡人の意識に変化が訪れ
大どんでん返しの物語へと進んでいきます!
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ここまで読んで頂いてありがとうございます…
今回は、#01の続きです、読んでいない方でぼくのブログに興味を持たれましたら、ぜひ前回の記事もあわせて読んでみてくださいね。
ここまでの話でも、何も天才的なことはしていないことが
おわかり頂けたかと思いますが、
これぞ下級凡人の戦い方という物語を
繰り広げていくわけであります!
次回、ご期待を!
不定期ではありますが、次の更新まで、
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イナズオニトベ
iPadが好きすぎてiPadだけで生活するようになりました/パソコンは一切使用せずにiPad環境のみで制作してます/動画編集仕事してる方やiPad持ってる方は気軽にフォローしてください!/YouTubeOP・ED用のアニメーション制作仕事依頼受付中です、ご気軽にお見積もりください/