【オリジナリティ】独創性をどう作るか?【後編】

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前回の記事では、オリジナリティの定義について解説しました。今回は実際にオリジナリティを発揮して作品を作るための方法について解説していきます。

まずは最も有名な考え方である『守・破・離』について簡単に触れておきます。この考え方自体はすぐにオリジナリティを生み出すというよりも、一般的な成長段階について説明する概念になります。

逆にいうと一般的でない人、つまり天才的な人にとっては当てはまらないことも多いです。天才というのは、最初からオリジナリティを発揮しているので別枠ですね。

元々、守・破・離とは伝統的な芸能や武術の世界で使われている言葉で、その道を究めるに至るまでの過程を表したものです。

第1段階『守』→基本の型を身につける。ルールを守る人
第2段階『破』→基本を応用し、改良改善していく。ルールを破る人
第3段階『離』→守や破の経験を統合して、独自の世界を打ち立てる。ルールを創る人

物語創作者にとっての守・破・離を考えてみましょう。

第1段階「守」→最も有名な物語創作の構造である『ヒーローズ・ジャーニー』を習得し、映画や小説・マンガなどの作品を分析し、自分で物語を作り出すこともできる。

第2段階「破」→『セイブ・ザ・キャット』や『バージンの旅』や『13フェイズ構造』など、基本の創作論以外も勉強し、表現したいことに合わせて適切な手段を選ぶことができる。

第3段階「離」→過去に学んだ知識を踏まえながらも、自分独自の物語創作論を生み出して、新たな価値を創造することができる。

型を学ぶからこそ、オリジナリティのある型破りな作品を生み出すことができるようになるのです。型を学ばずに好き勝手な作品を作るのは、基本ができていないため型なしと呼ばれています。

稀に最初から基本を押さえて独創的な作品を作れる天才もいますが、ただ一度躓つまずいてしまうと型を学んでいないために、悩み苦しむことになる話はよく聞きますね。

1作目で大賞を受賞して注目を浴びた作家が、2作目以降はヒットさせることができなった。こういった状況になるのは、守・破・離の手順を踏まずに成功してしまった弊害かもしれません。

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