FXでは何かと“チキン”という言葉が出てきます。
”チキントレード”に”チキン利食い”
あまりいい言葉とは言われていませんが、
果たして実際どうなのか深く考えてみようと思います。
まず、チキン利食いとは、
損失を出すのを恐れて、本来ではもっと大きな利益を得られるはずだったのにも関わらず、少しの利益で手動決済をしてしまうことを言います。
では、まずなぜこのような事態が発生するのか考えてみましょう。
①エントリーに自信(根拠)がないから
②しっかりとした利確・損切が決まっていないから
③臆病な性格だから
これらを深堀りしてみましょう。
『①エントリーに自信(根拠)がないから』から見えてくることは、
なぜここでエントリーしたのか自分で理解できていないということです。
自分の中に一定のルールがあり、ある程度その方向に動くと判断してエントリーしたはずです。
一旦は逆行し含み損を抱えたとしても、自身の中にしっかりとしたエントリーの根拠があれば下手にポジションを触ろうとはしないはずです。
自信を持ってエントリーして、逆行して負けてしまったのであれば、
それは仕方のない負けなのでスパっと切り替えましょう。
『②しっかりとした利確・損切が決まっていないから』も同様なことが言えます。
この辺りに意識されている価格があるからここまで伸びたら、決済、
ここを超えると資金が耐え切れないから損切。
というように、何かしらの目安をもって、
利確・損切を設定している方がほとんどだと思います。
エントリーした後に、利確・損切を変更するのは、
細かい相場の動きを分析し、最大限利益を伸ばせると判断しての手動決済ならいいですが、
少し利益が出ただけで手動決済では、毎回判断がブレブレになってしまいますし、それでは良いトレードはできません。
これはダメなチキントレードといえます。
『③臆病な性格だから』に該当する方は、
言い換えればネガティブでもあり慎重派と言い換えることもできます。
もちろん相場のことは誰もわかりませんし、9割思い通りにいっていたのに、突然相場が急転換し負けることなんてしょっちゅうです。
不安になるのもわかりますが、一度エントリーしてしまっては、
その後できることは何もありません。
下手にポジションを触るクセがついてしまうと今後もずっと同じことを繰り返してしまいますよ?
しかし、慎重なのは悪いことばかりではありません。
「なんとなくこの方向に行きそうだから」
「思い切ってエントリーしてみた」
これらは投資ではなくただのギャンブルです。
これらは大損したり、致命傷の原因になりますので、
こんなエントリーをするくらいであれば、
エントリー前に少しでも気になることがあったり、
納得いかなければ見送るのも手です。
中途半端にエントリーして負けてしまって後悔するよりは、
『負けなかった』『微益で終われた』とポジティブに捉えることができるので、チキントレードが全て悪いとは言い切れません。
ただ、資金効率が悪いのも事実ですので、
いつかはチキントレードから卒業しなければなりません。
それでもチキントレードを繰り返してしまうのであれば無裁量手法をオススメします。
ルールも利確も損切も全て決まっている無裁量手法であれば、
悩む必要はなく、チキン利食いをすることもありません。
チキントレードになってしまう方は、どこか不安を抱えながらエントリーしています。
「エントリーは本当にここで合っているのか?」
「利確・損切はここでいいのか?」
「この後突然相場が荒れたら?」
こうした不安はなかなか払拭できるものではありません。
“エントリー前は慎重に、エントリー後は悠然と構える”のが理想の姿とも言えます。
エントリー後にジタバタしてもどうしようもありませんので、
思った通りにいってもいかなくても、動揺しないメンタルが必要なのです。
それが出来ないのであれば全てが決まっている無裁量手法に任せましょう。
私、Du-Rは無裁量手法にこだわり続けていますので、無裁量手法のメリットや無裁量手法をやりたい方の気持ちを十分に理解しています。
Du-Rもチキン寄りの性格なので、なるべく損は浅くしたい気持ちは一緒です。
ついついチキントレードになってしまっている方こそ無裁量手法をやりましょう。