求職者が企業のファンになる時

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コラム
面接には
・内定辞退が起こる面接
・内定辞退が起こらない面接
が存在すると私は感じております。

そして、その違いを理解することで、
内定辞退や、早期退職、ミスマッチなどを減らせる可能性もあるのです。

そこで今回は、私が実際に感じた「違い」をお伝えできたらと思い、
求職者さんが面接を通じて企業様のファンになった様子について、
ご紹介できたらと思います。

求職者は30代女性、営業事務職の面接でした。

彼女は、自分の経歴や自分自身に強いコンプレックスがありました。

そのため面接に同行した際、彼女はとても緊張し
「ちゃんと話せるかな?」と終始心配していました。

そんな中、企業の担当者様(Tさん)は、とても温かい雰囲気で
出迎えてくださいました。

目を見て笑顔でお話しされ、応募してくれたことに感謝を
伝えていらっしゃいました。

面接が始まると、

・自社の考え方
・仕事の内容

を丁寧に伝え、

わかりにくいことがないか、内容を理解してもらえているかを
常に確認しながらお話されていました。
そして求職者さんにこんな風にお伝えしていました。

「私の考え方としては、働いてくれる社員がしたいと思うことを
 出来るだけ実現させてあげたい。そう思っているんです。
 うちは、通過点でいいと思うんです
 本当にやりたいことがもし見つかったら、うちを踏み台にして
 自分の夢を叶えてください」

そう仰った上でこう続けました。

「〇〇さんは、将来どんなことをしたいですか?」
 3年後でも5年後でもいいです。
 自分はこうなりたいっていうイメージなどがあれば話してください。
 小さなことでもいいので」

実は彼女、これまで

・専門学校時代の就職活動がうまくいかず
・派遣会社の社員として工場に勤めたもののミスばっかりで
・次に接客業の仕事に就いても長続きせず
・自分の好きなPCスキルを職業訓練校で学んで就職するも
・些細なことで怒鳴られたり罵倒されたり
・やっぱり自分は何をしてもどこにいっても駄目な人間なのか

と、諦めかけていたときに
今回の募集を見て勇気を出して応募をしたそうです。

「今まで色々な仕事に就いてもどれもちゃんと続けられず、
こんな自分は社会の底辺の人間だと感じ、
夢を持つなんて考えたことがなかった。

でもこんな自分が将来の夢を語ってもいいんだ。
そしてこの企業は、それを実現させてくれるかもしれないんだ」

そう思ったそうです。

求職者さんは、「3年後、5年後どうしたい?」という質問に、

「自分は、こんな履歴なので、もし務めさせていただけるのであれば、
 ちゃんと勤めたいです。誰かに頼られるような人になりたいです」
と答えました。

Tさんは、
「わかりました。今、〇〇さんは、マスクをしていますが、
 きっととってもいい笑顔でお話してくれていると感じます」

と夢を語る彼女をしっかり肯定し、
彼女自身をしっかり見てくださっていました。

面接後、求職者さんは、
「世の中にこんないい企業があるんだ!
 こんな自分でも認めてくれるんだって思いました。
 この企業で、Tさんの元で働きたいです!」

と仰いました。

そんな彼女は、
今もその企業さんでご活躍されていて、
他のスタッフさんに「頼られる存在」になっていらっしゃいます。

この企業さんを受けられた他の求職者さんも同じように
「ここで働きたいです」そう言って入社されています。

私は、求職者さんが、面接を通して企業さんの
ファンになっていることに気づきました。

「企業側が人を選ぶための面接」だけではなく、
「求職者に選ばれる面接」にすることが出来たら、

内定辞退はもちろんのこと、早期退職、ミスマッチも
減らせる可能性があるのではないか?と感じています。

このように、

面接は採用における強みとなり得ます。
・リアルな面接の例
・面接の雰囲気作り

私が実際に見て感じた求職者をファンにするための面接について
より深くお伝えさせていただければと思います。


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