求職者を深く知るためにする質問とは

記事
コラム
多くの企業様では面接が30分〜1時間程度であることが多いのですが、
その短時間で求職者さんの事を知るのはとても難しいですよね。

実は求職者さんにとって「自分を知ってもらうこと」って
すごく嬉しいことです。

というのも、経歴だけ見て、仕事ができそうだから
「ぜひ入社してください」と言われるのと、

さらに自分を知ってもらった上で
「ぜひ入社してください」と言われるととでは、
「必要とされている感」が大きく異なるからです。

ではどうすれば、求職者さんを知れるのか。

また、求職者さんにとって「自分を知ってもらった」と
感じることができるのか。

具体的な質問項目とあわせてご紹介します。

今回の求職者さんは、20代半ばの男性介護士さんです。

面接が始まってしばらくしたのち、採用担当者さんは介護士さんに、
このように質問しました。

「今まで仕事をしてきた中で、
 記憶に残っている失敗した経験はありますか?
 またそれを乗り越えるためにどんな行動をしましたか?」

そこで彼が話してくれたことは、
とても私の心にも響くエピソードでした。

それは、彼が介護士として入社3ヶ月以上が経ち、
夜勤を一人でこなせるようになった頃の出来事です。

「その日の夕方まで元気だったご利用者様が夜中に急変しました。
 僕は、頭が真っ白になり、パニックになってしまい、
どうしようと右往左往しました。 

 ご利用者様は、その方だけではありませんので施設全体を
見なくてはいけないのですが、どう動いたらいいか、
判断できなくなってしまいました。

 そこで先輩の介護士、看護師に連絡を取り、指示を仰ぎ、
出来ることはすべて行いました。
でも、そのご利用者様は、その日息を引き取りました。

 僕にとっては、初めてお看取りをした経験でした。

 ご利用者様のお顔やお体を綺麗にし、
その時に僕ができる精一杯のケアを行いました。

 ご利用者様は、自分にとってもおじいちゃんのような存在で、
いつもお話をしたり、一緒にレクリエーションをしたりして
楽しく過ごしていました。

 そのご利用者様のご家族が施設に来られた際に
 『僕が〇〇様の最後を看取らせていただきました』と
 お伝えしました。

 どんなことを言われるのだろう…と思っていたのですが、

 『〇〇さんが看取ってくれたのですね!
  うちの父は、〇〇さんに看取ってもらえて本当に良かったです。
 孫みたいでかわいいといつも私たちが行くと〇〇さんの話をしていたから…
  うちの父親は、幸せでした。本当にありがとうございました。』

 と僕に言ってくださいました。

 僕はその経験が今でも自分を支えになっていて、
 ご利用者様やご家族にあなたで良かったと言っていただけるような
 介護をずっとしていきたいと思っています。」

そう話してくださいました。

私はこのエピソードを隣で聞いていて、介護施設を利用した際に
彼のような方に介護してもらえたら幸せだろうなと感じていました。

このように、経験を本人の言葉でお聞きできると
その方の人となりが見えるなぁと実感しています。

私も求職者さんと面談をしてお話をお聞きする際は、
このようにエピソードベースでお話を伺って求職者さんの
人となりを見ています。

ただ、気をつけなければいけないことがあります。

それは、
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
もし同じ質問をしたとしても
答えてくれるとは限らない
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

ということです。

どういうこと?と思われるかもしれないのでご説明します。

例えば、自己紹介をしてもらったあとすぐに同じ質問をしても、
出てくる答えはもっと表面的になると思います。

今回の参考例のように、その方の「核心」の部分のお話を
していただくには、質問に答えていただける雰囲気や
信頼してもらえるような関係性を作ることもとっても大切です。

たった30分で求職者さんに自分の核心をお話ししていただけるには
どうしたらいいのか?

こちらにつきましては、ビデオチャットでお伝えできればと思います。
お気軽に採用のお悩み、面接のお悩みなど、お聞かせください。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す