目標や振り返りは具体的に

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※この記事にまとめる内容は、「絶対にやるべき!」と誰かに強要したり、「100%効果があります!」と保証したりするものではありません。しかし、私自身の学生時代の経験や塾講師の経験を通して感じたこと・考えたことをまとめたものなので、数ある取り組み方の1つとしてお試しいただけると嬉しいです!



①私の周りの生徒たち

 私が勤務している教室では、授業前やテスト前に目標を立て、授業後・テスト後には振り返りをしてもらっています。
 「今日の授業ではどんなことを意識して取り組もうか、どんなことを覚えようか、具体的に考えてみようね!」
 「テストは受けてみてどうだったかな?次に繋げるための改善点や今回良かったポイントなどをまとめてみてね!」
などといった感じ。
 で、生徒たちが実際どんな目標を立てているかというと……

〈具体例︰授業前の目標〉
●集中する。
●寝ない。
●覚える。

〈具体例︰テスト後の振り返り〉
●復習する。
●単語を覚える。
●ワークを解けていなかった。

私が見ている多くの生徒がだいたいこんな感じです。

 皆さんは具体例を読んでどう思いましたか? 正直私も、中学生・高校生のときに書いていた目標や振り返りはこのレベルのものでした。しかし、講師になった今、生徒たちが書く目標・振り返りを読んでみると、「ちょっとアバウト過ぎるよなぁ……」と感じるように。

 例えば「集中する」や「寝ない」について。学習塾は勉強するために来る場所です。少し強めの言い方になってしまいますが、「集中する」のも「寝ない」のも当たり前ですよね。居眠りせずに集中して取り組むのは大前提で、その日の授業時間をどう過ごすか、授業が終わった頃にはどうなっていたいかを考えてほしいのです。

※もちろん、その日の体調や様々な事情で眠くなってしまうことは誰にでもあることなので、眠くなること事態を責めるつもりはありませんよ!


②具体的な目標や振り返りとは

 皆さんは勉強を始める前に具体的な目標を立てていますか? 終わった後の振り返りはどうですか? 学校の授業の前後、テストの前後、塾の授業の前後、自学自習の前後……なんとなく始めてなんとなく終わっていませんか?

 では「具体的な目標や振り返り」とはどういったものかというと……。

〈具体例︰授業前や自学自習前等〉
●連立方程式の文章題のパターンを覚えて、自力で式を立てられるようにする。
●今日出てくる英単語は今日の授業中に覚える。
●国語の記述問題も空欄を作らずに解答する(必ず時間を決めて取り組む)。

〈具体例︰テスト後〉
●ケアレスミスが多かったから、普段から速く正確に問題を解けるように練習する。途中式を書いたり見直しをしたり、できることを実践する。
●単語を覚えていなかったので、まずは単語を完璧に覚える。ワークの一問一答を活用し、反復練習をして基本を固める。
●時間配分をミスしてしまい、最後のほうの問題が解けなかった。30秒考えてもピンとこない問題は一旦後回しにする、確実に解ける大問から解くといった工夫をする。

 このくらいの目標を立てたり振り返りをまとめたりができれば十分でしょう。


③何故「具体的」でないといけないのか

具体的な目標を立てるということは、「その時間をどう過ごすか」、「その時間で何を身につけるか」、「何のためにそれをするのか」、「身につけるために今できることは何か」……等といったことを整理すること・自分で把握することだと思います。そして、具体的な振り返りをまとめていくことは、「その時間をどう過ごすことができたのか」、「何を身につけることができたのか」、「残された課題は何か」、「次以降にどう活かしていくのが良いか」……等といったことを整理し、自己分析することだと考えています。

 時間やお金(塾であれば授業料が必要ですよね)は限られているので、どうせ同じ時間を過ごすなら、意味のある時間にしたくないですか? なんとなく、だらだらと時間を過ごしてしまうのは非効率的です。もったいないです。
勉強が一区切りついたとき、テストが終わったとき、「今日は○○ができるようになったわ!」、「○○がまだ自力でできないから、次の課題は○○だな!」とはっきり言えるような時間の過ごし方を目指してみましょう!


④最後に

 人によっては、こういった具体的にイメージすること、目標を立てること等が苦手な人もいると思います。もしくは、苦手というほどではないけど、今までしたことがなかったためいまいちピンとこない、慣れないという人もいるでしょう。
 そのときは、周りの人が質問しながら誘導してみるのも1つの方法です。例えば、「今日は社会の歴史分野を復習していこうと思うんだけど、どんなことを意識しながら取り組んでみようか?」、「ここは気をつけてみようって思うことはある?」等といった感じです。



 今回の記事はここまでです。塾で、学校で、自宅で。授業の、自学自習の、テストの前後にぜひぜひお試しください!
 また、皆さんの学習の手助けができるよう、ちまちまとブログを投稿しておりますので、よろしければご覧ください。
 ここまで読んでくださった皆さん。本当にありがとうございました。
 誤字・脱字や読みづらい箇所等は見つけ次第修正していきます。
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