魔性の女の結婚

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コラム
A子さんは、仲間内でちょっと噂になっていた女性です。
「魔性の女」などという不名誉なあだ名を付けられていました。

というのは、好きな男性ができると、猛烈なアタックをかけます。
そして、相手の男性が振り向いてくれて、お付き合いが始まったとたんに気持ちがさめて、別れることになってしまうからです。

こんなことが何度も続いたため、A子さん自身もこれはおかしいと思い、カウンセリングを受けました。

そして、小さいときから親に「おまえはダメなヤツだ」と言われ続けたため、人間として女性として、自分には価値も魅力もないと思い込んでしまったということが分かってきました。

猛アタックのカラクリ

実際には十分魅力的な方なのですが、無意識にそう思い込んでいるのですね。
そして、この思い込みが、先ほど申し上げたような2つの極端な行動を生み出しているのだということも。

ブランドもののバッグなら、欲しがる人が山のように現れます。
しかし、粗悪な安物バッグならかなり強引な売り込みをかけないと買ってくれる人が現れないでしょう。

それと同じで、自分を人としても女性とても粗悪だと思っているA子さんは、強引にアタックして男性の気を引こうとします。

移り気のカラクリ

ところが、お付き合いがスタートすると、またも「自分は粗悪品」というセルフイメージが悪さを始めます。

ブランドものを身につけるのは、それにふさわしいセレブです。
そして、粗悪品を身につけるのは、それにふさわしい(ry

白鳥は白鳥と結ばれ、カラスはカラスと結ばれます。だから……
「こんなダメな私と付き合っているあの男も粗悪品だ」
無意識にそう感じて、恋愛感情が冷めてしまうのです。

カウンセリングで自己卑下の思い込みを解消できたとき、
すてきなA子さんはすてきな男性と恋愛をし、やがて結婚なさいました。

自尊感情を育てる関わり

うつ病の患者さんは、自尊感情、自己肯定感が爆下がりしています。

何を見ても、何を聞いても、すべて「自分はダメ」「自分は愛される価値がない」「自分は迷惑な存在」「誰も私を大切にしてくれない」……と、自分を引き下げる材料にしてしまいます。

励ませど励ませど、すべてスルーされてしまう無力感。

それでもどんな表情で、どんな言葉をかければ、相手の自尊感情を育てることになるか。追求していきたいですね。

個人的には、私はそういった「自己肯定感を育てる関わり方」を一緒に考える仕事をしています。

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