【中医学】アトピーを中医学で解説

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【相談】
アトピーの患者様(50歳)からの相談

「アトピーは、季節の変わり目にひどくなるらしく、先週まですごくひどかったのに、今週は肌の方は落ち着いてきました。

増悪・寛解の順番が移ったようです。
代わりに今は、花粉のせいかくしゃみと鼻水がすごいです

質問1寛解の時期は、薬を減らすチャンスでしょうか?

質問2保湿をするだけの部分を増やしていった方が良いのでしょうか?

質問3先日のお話しで気になったのが、「熱い血は上る」というお話。
「熱い血」を改善する方法が、鍼灸という事でしょうか?」

結論からいうと全て正解です。

この方は、子供の頃からアトピーでステロイドを使い続け、思春期に少し良くなったけれど、大人になって再発、現在アトピーと大腸炎に症状が進んだため、減薬相談に来られました。

第1手段としては、
①減薬の知識がある病院へ転院
②減薬の知識がある鍼灸院での治療

1)寛解の時期は、薬を減らすチャンスでしょうか?


症状が強い場合は、必要最低限のステロイド、症状が落ち着いた時期に薬を減らしていきます。

アトピーの症状は、春に出やすい人、夏に出やすい人、むくみの多さや生活習慣によって違います。

そのため、薬を減らすタイミングも人によって異なるので、減薬専門の知識が必要となります。

健康になる過程も楽しむためには、教科書の知識だけでなく、減薬の経験がある専門家を選びましょう。

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2)保湿をするだけの部分を増やしていった方が良いのでしょうか?


減薬に知識の病院で
・ステロイド+保湿剤
・保湿剤のみの

2種類の薬を処方してもらいます。

かゆい時には
①濡れたタオルで冷やす
②保湿剤

それでもかゆい場合は、
ステロイド+保湿剤を塗ります。

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薬は、痒くて眠れないなど生活の質を落とさないために最低限にしましょう。
しかし、健康になるのに修行をする必要もありません。

時間をかけて作った病気は、治るのにも時間がかかるのです。

1人で健康山に登ると遭難したり、ケガをするので必ず健康山に登った経験のある案内人に寄り添ってもらいましょう。

3)「熱い血」を改善する方法が、鍼灸という事でしょうか?

ステロイドの減薬は、食事だけでは修行になります。

そのため、複数の手段を使うことをお勧めします。

健康山に登るのに、1つの道具しか持っていないよりも、複数の道具を使いこなす方が楽に登れます。

健康山に登るには、チームで登ることをお勧めします。

①減薬の知識と経験がある医師
②減薬の知識と経験がある薬剤師
③体を触って治療する鍼灸整体師
④体の使い方を教えるスポーツトレーナー
⑤引き算ができる栄養士

あなたを守る5人レンジャーです。

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鍼灸師は、
・体の中にこもった熱エネルギーを皮膚から外へ出す
・足に停滞した水たまりをおしっことして外へ出す
・頭に昇った熱エネルギーを足に分散させる

ということをしてくれます。

そして必ず、次の施術までの宿題をもらいましょう。

セルフケアは、健康山の近道です。

人の体は、健康を維持するようにプログラムされています。
体の中で何が起きているのかを理論的に理解すれば、体調不良に不安になったり、効果のない漢方薬やサプリメントに騙されたりしません。

健康の知識は、自分や大切な人を守る知的財産です。

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