人はしてもらってきたことしか、他の人にできない

記事
ライフスタイル
前回お話しした、
生きづらさを抱える根本にあるもの、
アダルトチルドレン」。

聞いたことない方も
いらっしゃるかも知れませんので
アダルトチルドレンとは何かというと、

幼少期の家庭環境や親の接し方によって、
心に傷を持った大人のこと。
過度な自己責任、自己否定、他人依存が起き、
罪悪感や無価値観なども頻繁に感じます。
あらゆる人間関係が
うまくいかなくなる人が多いです。

当然子育ても行き詰まりやすくなります。

私の場合は、
大丈夫という安心感がなく、
いつも自信がもてずに
誰かの育児が正解だと思って比較し、
無表情・不安な表情でした。

人の助けも借りられないし、
自分の心を保つのに精一杯で、
こどもへ無限の愛情をかけられないことへ
焦りと罪悪感を抱えていました。

その状態のわたしをみて、
家族からかけられた言葉は
「神経質」。

神経質になるとこどもも神経質になるとか、
育児に良くないとか、
もっとこうすれば、あぁすれば…

という一方的な、きついアドバイス。

だけど結局は、
わたしが頑張りすぎていることで、
こどもに悪影響を与えてしまうことがあるんだ…
と納得しました。
その後も試行錯誤しましたが、うまくいきませんでした。

今まではどうにかこうにか
望む方向に進んできたいたのに、
今までのやり方が育児では全く通用しない。

できない自分をまた責め、
罪悪感を感じ、また自信を失うのでした。

そのときを振り返れば、
やり方を教えてくれる前に、
まずわたしの辛さに
気づいて欲しかった。

不安で仕方ない心を
安心させてくれるような言葉をかけてほしかった。

根拠はなくても励ましてもらえるだけで、
前向きになれたかも知れない。

だけどこれ以上、
生まれ育った家族に求めることや、
相手が変われば…と望むことはやめました。

はじめての子育ては辛いものになりましたが、
自分の人生を振り返る大きな機会になりました。

これは個人的な見解ですが、
人はしてもらってきたことしか、他の人にできない
と思っています。

それはアダルトチルドレンでない夫と生活をしていく中で、
気が付きました。

基本的に人を信用しています。

夫はやったことのない子育ても、
焦ることなく、ただただ愛情をかけられます。

仕事で悩んでも乗り越えていきます。

人より自分のやりたいことに
興味を持っているので、
人間関係で深く悩むことはまずありません。

良くないことがあっても、
自分責めをせずに、次どうしようって考えます。

根拠のない自信があり、

悩むことといえば、
もっとこれがしたい、勉強したい、鍛えたいのに
時間足りないことで悩むこと。

だから、
アダルトチルドレンである
私の気持ちを一部分でも理解してもらうことに
かなり時間を要しましたし、
結局全て理解してもらうのは不可能だと思いました。


アダルトチルドレンでない人は
例外もありますが、
こういったことが育つ過程で身についています。

・価値判断を押し付けずに、相手のそのままを受け止める
・無条件に家族を愛する
・家族から求められたときには、しっかり向き合う
・人と話すときは目を見る
・成果よりも、挑戦したこと、その努力の過程を評価する
・親の気分を妻や夫、子供に押し付けない
・イライラムカムカしているときは、
 そっとして欲しいとか、聞いて欲しいとか、
 相手に気づいてもらおうとせず、自分から心情を説明する
・こどもに対して尊敬の気持ちを持ち、意見を尊重する
・プライバシーを守り、詮索しない
・こどもの好きを認める

逆にアダルトチルドレンは
こんなことを身に着けて大人になっています。

・外で抱えたストレスは家族へ当たって解消するもの
 家族はそれに気が付き、そっとするか、助けて労わる
・イライラはコントロールしなくていい
 相手の状況関係なく、ありのままの怒りを表現した方がいい
・人には二面生があり、
 いつか裏切られたり、嫌われたりする
・人に迷惑をかけてはいけない
・自分を犠牲にしても人に尽くすことが美徳
・世間体は気にしておくもの
・世の中結局、お金が全て
 女性は稼がないと、男性と対等になれない
・親の普通が世の中の普通
・親の考え、価値観は優先される
・兄弟を比較して競わすことはいいこと
・悪口はこどもに聞いてもらってもいい

親の姿勢、態度から
こういうことを学びました。

ここから身についた習慣やクセは
27年間、離れることはありませんでした。

結婚をしても、
私からの一方的なケンカが絶えず、

「嫌いだから言ってるんでしょ」
「私のこといつか嫌いになるんでしょ」

不安になると夫の気持ちを確かめたくなる。

子育てをすると、
身の回りのことはしっかりできるのに、
心からこどもを可愛いと思えない。

早く自分でできるようになってほしい、
それくらい自分でやってほしいと思う。

私は自分自身を守ることに必死で、
こどもがこどもを育てている状態でした。

だけど幸い、
なぜ私が変われたのかというと

・かつての家族の中にも唯一、
 無条件に愛してくれていた存在がいたことを思い出したから
・子育ての辛い時期に、
 ファミリーサポートの方、カウンセラーの方を頼り、救われたから
・夫や義母が無条件に私を受け入れ続けてくれたから

この3つに尽きます。

結婚当初は色んな衝突はありましたが、
今では
・家族を信じられるし、信じてもらえている
・家が一番の安全安心な居場所、
と思えるようになりました。

相手を信じられると思えるから、
本音でぶつかり合える。

素を出せる。

辛いときには辛いって、
悲しいときには悲しいって、
怒ってるときには怒ってるって、
負の感情も表現していいと分かりました。

一人で抱えずに、
家族と一緒に悩んで、
一緒に乗り越えていけばいい。
私も家族の力になりたい。

こういった環境の変化を経て、
段々と本来の自分を取り戻していきました。

あなたが変わりたいと願えば、
もうそれを阻むものは何もありません。

これからは「自分」を生きていいんですから。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す