安定したサラリーマン生活を手放した理由

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十分な育休、有給が取れ、
時短勤務で働ける環境。

過度な重圧や、責任はなく、
ただ組織の一部に属して、
社内、顧客、株主のために働く。

そこにいると10年後、20年後の
人間関係や暮らしを想像できます。

着実に給与を家のローンや、
教育資金にも充てられます。


会社と家庭の両立が続く中、
3人目を産んだあとくらいから、
自分が生まれてきた意味、
使命のようなものを考えるようになりました。

その場所にいても
その使命を果たせるだろうか?

初めは、どんな使命があるのか、
はっきりとわかりませんでした。

ただその場所にいて感じていたのは、
ありがたさの傍ら、

家と会社の往復、
決められた業務などの単調さ。

その先の人生まで決まっていることへの、疑問。

当たり障りのない、距離感のある同僚との会話。

どこかみんな業務においても守りに入っていている感じ。

生活の安定のために犠牲にする自分の時間。

そんな日々に、
違和感がありました。
本当にこのままでいいのかな?と。

退勤時間になると、時短勤務ということもあり
周りにペコペコしながら退社。

すぐにこどもを迎えに行き、
帰ってからはさらにパワーが必要で、
寝かしつけまでバタバタ。

寝かしつけと共にいっしょに寝落ちし、
1人の時間や体や心を
メンテナンスする時間も、
夫と落ち着いて会話する時間もない。

朝になったらまた同じ繰り返し。

そんな中、2人目出産後に
身体がボロボロになり、心の行き場もなくしたとき、
あるカウンセリングの先生に出会いました。

そこで過去の自分を振り返り、
今の生きづらさは
アダルトチルドレンが原因だとわかりました。

会社に行くとスイッチが入り、
要望に応えたい、結果を残したいとなります。

だけど、家に帰ると外で抱えていたストレスから
怒ってしまったり、こどもへの注意が多くなったり、
1人になりたがろうとする。

こどもとリラックスして過ごせないし、
心の充足感、幸せさを感じられない。


カウンセリングで分かったのは、
ある思い込みを持っているということ。

それは、
〇〇があれば正解、成功、幸せになる
というもの

〇〇とは、
・お金
・資格などの能力
・大企業に勤めること
・女性が憧れる職種に就くこと
・結婚やこども
・家や車

だけど実際には
それらを手に入れたから幸せ、
という実感はありませんでした。

また他に分かったことは、
自分の価値観を
よく理解していなかったということ。

なのでカウンセリングと別に
価値観の優先順位セッションを受けました。

すると、

1位健康
2位余暇
3位愛情
4位自己実現
5位環境
6位人間関係
7位お金
8位知性

これらの順位から見えてきたのは、
何よりも健康と休息を維持したいということ。

お金どうこうよりまず、
安心のできる環境に身を置きながら、
自分の夢や理想を優先したいということ。

知識を身につけてからでなくても、
目の前の人の役に立てていると
感じられれば満足するということ。

これに当てはめていくと、
その勤め先は合っていませんでした。

自分なりの自己分析はやったつもりでしたが、
そのときは企業を選ぶためだけの
自己分析になっていた気がします。

強みや弱み、今できること、
資格などに重きを置いた自己分析しか
やっていませんでした。

しかし今となって思うのは、
本来の自己分析は

・自分が何者かをまず知ること
・他人はさておき、
 自分の人生何のために生まれてきて、
 何のために生きていくのか
 (アンパンマンの歌詞みたいですが笑)
・過去から現在への繋がりを客観的にみること
・これまでどんな経験をしてきて、
 これからどんな風に貢献していきたいのか
・心の土台が整っているのかを確認すること
 (自立し、柔軟に乗り越えられる力)
・人や時代に流されず、
 自分は何が好きで、
 どういう人生にしていきたのか

など。

これは関わってきた人たちから感じていることですが、
アダルトチルドレンでない人は
自分がどういう人間か分かり、
好きなことを見つけられ、
目の前のことに集中できます。

一方でアダルトチルドレンは、
自分がよく分からない、
やりたくないことは出せても
やりたいことが分からない。

集中力がなく、いつも周囲が気になる。

保守的。

相手に尽くすことに疲れやすい。

人は信じられない、
ときに人は二面性があると思っている。

そのため「アダルトチルドレン」という
自分を振り返るキーワードをきっかけに、
アダルトチルドレンと向き合いながら、
自己対話、自己理解、自己受容を繰り返す。

育った環境によって身に着けた、
思い込みや癖を手放す。

私という人間が出来上がった過程を知ることで、
今の自分を否定することなく、
受け止められるようになります。

段々自分が整い始めたら、
価値観の優先順位を確認して、
自分にとって大切なことを守る選択をする。

やりたいことを探すよりも、
やらないことを決める方が
遥かに気持ちは楽になります。

それには自分という人間を
しっかり捉える必要があります。

自己否定やネガティブ思考を続け、
頑張ればなんとかなると
奮い立たせることを繰り返すと、

やがて本来のあなたを見失ない、
いつか本当に思い出せなくってしまいます

あなたを縛っていた家族という紐は
もうほどけていて、
あなたは自由に人生を選択できるのですから。



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