【書籍紹介】主体的に動く

記事
ビジネス・マーケティング
著者
ロジャー・コナーズ
トム・スミス
グレイク・ヒックマン
: 3名とも米国の著名なコンサルタント
監訳者
伊藤 守 株式会社コーチ・エイ 代表取締役社長

 コーチとしてどうあるべきか。
社会人として、人としてどうありたいか、私の基礎になっている書籍です。

彼は何故良くならないのか→彼が向上するために私ができることはなにか
会社に原因がある→会社を良くするために私にできることはなにか
自分の仕事ではない→私たちみんなの責任だ

 言われなくてもわかっている主体性の考え方しかし、実際に多くの経営者が危機に陥ったとき、他責に転じ、さらに救いがたい事態を招いています。被害者意識にとらわれるライン下は、実はすぐそこにあることに気づいていなければなりません。アカウンタビリティの高い人、組織は、高い成果を上げています。常にライン下に陥る危険性をチェックし、ライン上にいることが大切です。

 実際にインテルの経営者はその昔重大な方向転換を図りました。当時インテルの主力はメモリーチップだったのですが、日本企業の技術に押され、値下げしなければ売れなくなりました。そんな時、アンディグローブCEOがゴードンCOOにこんな問いかけをしました。
「私たちが追い出されたら、新しい経営陣はどんな行動に出るだろう」
その答えとして、二人は現実を受け止め、メモリーチップ事業から撤退し、マイクロプロセッサ事業に参入したのでした。
 経営者は経営不振に陥ると、往々にして、自己弁護に走り、現状を否定できません。このケースでは二人が正直に現実を受け止めることで、会社を歴史的な成功に導きました。
 一方、ゼネラルエレクトリック社が被害者意識の悪循環に陥り、4億5000万ドルと8年間の機会損失を被ることになりました。

 豊富な実例を提示し、主体性は、道徳的な価値にとどまらず、ビジネスリーダーの基本姿勢として最も重要な態度であること教えてくれます。




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