公認心理師のみを持っている人は要注意!

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こんにちは!
心理学研究員の原です。

日曜日に夫婦で花見をしてきました。桜は本当にきれいですよね。

さて,今回は「公認心理師のみの資格を持っている人は要注意」ということを書かせていただきます。ただ,公認心理師を否定しているわけではないですからね。

私が博士課程のときに公認心理師の整備が進み,第一回の試験が行われるなど日本の心理の位置づけがより高まり,重要視されるようになりました。
これまで社会的に信頼のおける心理の資格と言えば臨床心理士のみだったのですが,民間資格だったので国家資格の公認心理師がつくられたときは大学院内でもインパクトがとても大きかったです。

公認心理師の受験資格を得るためのさまざまなルートがありましたが,その中のGルートは5年以上の実務経験と現任者講習を受けることで受験できていました。2022年が最後になり,現在は廃止されていますが,Gルートで公認心理師の資格を取得した人は結構多いです。

問題点としては,臨床心理学の基礎的な知識やカウンセリングのスキルがなく,専門的な実習を経験していない人でも実務経験があることで専門的な資格を取れることですね。
Gルートで公認心理師の資格取得をした人と話したのですが,本人が言っていたのが「試験勉強はして合格したけれど大学は心理学系の学部・学科を出てないため心理学の知識がほとんどない」ということでした。
けど,公認心理師の資格を持っているのでカウンセリングを行うことは可能なんですね。

臨床家として心理職を全うしている人は臨床心理士と公認心理師の両方を持っています。そういう方は臨床心理士の資格取得のため専門的な実習を受けたり,大学院生のときにケースを持っている経験をしています。

しかし,公認心理師のみ資格を持っている人の場合,専門的な実習を受けていない場合があるので注意が必要です。例えていえば,医学部に入らず医療実習をしていない医師にみてもらうのと同じような状況になっているんですね。人間の身体はとても敏感ですが,その中でもこころはもっと敏感です。素人が簡単に手を出せないのです。

今後,カウンセリングを受けるのであれば必ずそのカウンセラーの経歴や所属学会を確認し,できるだけ臨床心理士と公認心理師の両方の資格を持っている心理士・師さんにお願いしましょう。
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