(*‘ω‘ *)自己紹介(③高校時代、出会い)

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コラム
②の続きです。

 さて高校時代はアイデンティティを確立していきたい、そんな発達段階の最たる時期に突入していきます。
 この時期に、大人になるために、自分は何者なのか、何になりたいのか、自分の内側や進んでいく外側の環境の中で起こる、そういった問いへのヒントになるような出会いや、友情関係(人との絆の形成)が生まれ、開始、構築されました。
 それまでの友人関係と一段階変化し、家族よりも近い存在、家族よりも助けてくれる存在が友人なのでした。それは我が家がトラブルを抱え、私の母親が母性的なコミュニケーションや安全基地のような家庭を提供できなかったからというのも大きな要因と考えられます。心理的な援助は友達がしてくれましたし、(その友達の方が、私の母親よりも母性や思いやりが強かったといえます)、家に居場所がない気持ちを、友人が満たしてくれました。複数人で遊ぶ時も、共に過ごし新しい刺激を共有することで、仲間の信頼関係、絆を結ぶ、などの他人と強い信頼関係を結ぶ現実的な練習になりましたし、利益を得ることを学びました。
 他者を信頼する、愛する、お互いの資源(感情など)を受け渡す、そういった基本的社会行動ができることで、自分が社会において有益な存在であること、愛し愛される存在であること、そういった基盤が身についたと思います。

それから、一番大きな出来事としては、彼氏ができたことです。その彼は年上だったのですが、非常に愛情深く、他者から強く愛されるかけがえのない気持ちや感動をもらえましたし、何度も形勢を立て直せる恒久的なホーム感を知りました。人に甘えるという行為の甘美さを知り、守ってもらえ、自分の価値を感じました。
 彼氏と勉強のことが大きく関連していきます。私はそれまでろくに勉強をしていませんでした。父からなんとなく素晴らしい素養を浴びたおかげで、私はなんとなく色々世界の可能性を知っていて、割合知的で勘が良く、勉強は一夜漬けなどである程度できる(今は記憶力が悪くて無理です)ほどでしたが、高校受験は進学校を受験し失敗しました。そして近くのあまり偏差値の高くない高校に行きました。

 彼氏と出会った頃は高2の終わりか高3のはじめで、その彼は賢かったので私に色々アドバイスをしてくれました。
 高校三年生の4月、私はそれはそれは眠くて、やる気のない生徒でしたが、担任の先生はそんな私に対しても進路相談をしなくてはならず、遅刻ばっかりしていた私に、4月は芽吹きの時期だから、人も自然の大きなエネルギーの変化を受けて、心や体調を崩すんだよ、と言いました。人間の心や体の状態は、自然の中でそのエネルギーにさらされる、その神秘的なイメージが私に大きなインパクトを与え、心理学に興味を持つきっかけになったのです。先生が心理学なんて良いかもね、と言った気がします。

 それまで、勉強か美容師か、何に進もうかなと、だいぶ方針が決まっていなかった私ですが、急に具体的な学問、学科名が出てきたことで、進路が急に具体性を帯びました。彼に相談したところ、何になりたいか、大学に入って何がしたいか、などを質問された気がします。私は考えることが好きだったので研究、と答え、そうすると、研究が有利にできるレベルの大学にいかないといけない、今から受験勉強するとしたら、私立で受験科目が少ないところにしなければならない、親からは滑り止めという概念はない受かったところに通えと言われたので、2つの大学まで絞られました。(落ちたら浪人する)
 それから親に頭を下げて、個別指導系の塾に入塾し、勉強の仕方から教わり、持ち前の過集中で英語、国語の暗記系や応用問題を貪るようにやったと思います。その時小論文もあったので、初めて新書などを読み、社会学や心理学、精神史などの人文系の面白さに開眼し自分の中の関心とつながりました。ちなみに頑張りすぎて、受験前にやる気が切れて、直前はあんまり勉強をしていませんでした。両方落ちたのですが、補欠合格したので大学に行くことができました。そういえば、模試を受けて小論文の成績が全国的に上位だったため合格判定のCぐらいにはなり、気持ちが折れなかった一助になりました。

 この時の彼氏との出会いは、人生最大の分岐点だったと思います。正直にいうと、私の能力は冴えてるところはあるのですが、実力不足ではあったので、先生の一言と、彼氏との出会いがこの一年に重なったため、勢いで進めたのだと思います。付け焼刃のテスト突破だったので、その後色々とボロボロです。

その時の彼は、私がまあまあのミラクルを起こしたので、彼のもともとの高い能力や独立心の高い思考回路を生かし、その時社会学部であったのですが、子供の時からの夢の、お医者さんになる夢を追いかけるきっかけになり、医学部へ入学する道へ進みました。本当に心からの願いや夢だったからこそ、進むことができたのだと思います。

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