公務員転職体験記 ~転職活動中に困ったこと~

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ビジネス・マーケティング
こんにちは!のっくんです。

今回は、私自身が転職する際に困ったことを書いていきます。
公務員からの転職は通常の転職よりも苦労することが多いというのは、よく言われていますが、私自身が転職するのも本当に大変でした。
何が大変だったのか。そしてその苦労をどうやって乗り越えてきたのか、私の経験談を書かせていただきます。

なお、公務員の方限定でサービスをご提供しております。ご質問やご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

転職エージェント

まず、転職を始めるに当たり、兎にも角にも転職サイトに登録することが最初に行うことだと思い、有名な転職サイトに登録を行いました。
しかし、過去に転職サイト自体には登録したことがあり、登録しただけでは、結局何をしたら良いのかよくわからないというのはわかっていたので、転職エージェントを付け、その上で活動したほうがいいと考え、転職エージェントを依頼しました。

しかし、ここで大きな問題が発生しました。
転職エージェントをつけることを断られてしまったのです。

最近は、転職市場も拡大しており、転職する人も多くいます。
その結果、より転職可能性が高く、より高単価を取れる人に注力したいという思いがあったのだと思いますが、私としては、まさか断られると思っていなかったので、はしごを外されてしまい非常に困りました。

だからといって、本気で転職活動を行うには自分の力だけでは達成することはできないと思っていたため、どうにかしてアドバイスを受けられるように奔走しました。
その結果、友人から紹介された人材コンサルタントの方を付けていただき、なんとか転職活動のイロハを教えてもらいながら伴走してもらえる環境を作ることができました。
転職エージェントに断られたときは、いきなり出鼻をくじかれた思いになり、そこで転職活動を辞めることも考えました。
結果的には、転職して活躍することができたので、転職活動を辞めなくてよかったですが、「やはり公務員が民間企業に行くのは並大抵のことではなく、求められていないのだ」という気持ちになり、辛かったことをよく覚えております。
友人と連絡を取りつつ転職活動を開始したので、踏みとどまれましたが、恐らく一人で活動していたらこの時点で転職活動を諦めていたと思います。

履歴書、職務経歴書の作成

人材コンサルタントの方と一緒に伴走できる形となり、いよいよ本格的に転職活動を始める段階になりましたが、実際の活動に移る前にやるべきことがあります。
履歴書と職務経歴書の作成です。

正直、履歴書については、特筆するものはありません。
恐らく、公務員として働いてる方なのであれば、書類仕事は問題なくこなせるでしょうし、書くべき項目は基本的に決まっているようなものなので、つまずくポイントは特にないかと思います。

問題は職務経歴書の作成です。
職務経歴書ってなんですか?という方もいらっしゃるかと思いますので、まずは職務経歴書の説明をさせていただきます。
履歴書は「応募者のプロフィールを確認するための書類」です。名前や顔写真、住所やこれまでの簡単な経歴を書くもので、バイトのときに書いたことがある方も多いと思いますが、それと同様のものです。
一方で、職務経歴書は「これまでの業務経験と仕事に活かせるスキルを確認するための書類」です。簡単に言うと自己PRのようなものです。「〇〇で〇〇という経験を積み、〇〇という成果を出しました」といったような趣旨の文章を書き上げるものになります。

転職する方であれば、この職務経歴書を書くことは苦労するかと思いますが、公務員は特に苦労します。
なぜならば、我々が民間企業の仕事って具体的に何やってるのかわからないように、民間企業から見れば公務員の仕事って何をしてるのかよくわからないためです。

例えば決算を例に取ってみましょう。
公務員で決算といえば、予算の執行状況を見て、その執行状況を財政に報告する、そして決算統計として国に報告する(議会にも決算特別委員会にて報告)ことを決算業務と捉えているかと思います。
しかし、民間企業で言えば決算は、帳簿をまとめて財務4表の作成を行ったり、税金の計算、定時株主総会での報告をするという仕事になります。

また、自治体の決算は基本的に単式簿記になります。(公会計として財務4表を作る仕事もありますが)
そのため、民間で作る決算とは異なったものとなります。
特に民間の決算は税金の計算を行う必要がありますが、自治体では税金の計算を行う作業は発生しません。
この点が大きく異なりますので、同じ決算業務と言っても捉えられ方にズレが生じてしまうのです。
そのため、自治体の決算について正しく伝えるには、「予実管理(予算と実績を管理すること)」と表現したほうが正しく伝わります。

このように、公務員の仕事を民間企業の仕事に置き換わるように変換する必要がありますが、この作業がなかなか難しいです。
バックボーンが違う人と話すときに前提条件を整える必要がありますが、これを書類上で行う必要があるからです。
この点について、長くなりますので、後日改めてブログを書かせていただきます。

私はこの作業を人材コンサルタントとマンツーマンで行うことでなんとか書類を書き上げましたが、3,4回ほど書き直しが発生しており、苦労しました。

面接準備

面接準備については、ある意味では簡単であり、ある意味では難しいです。
なぜ簡単なのかというと、ほぼ確実に「なぜ公務員を辞めたのか」という質問を受けるからです。
そして難しい理由は「なぜ公務員を辞めたのか」をちゃんと言語化しなければならない点です。

民間企業に勤めている方から見れば、「せっかく公務員になったのに、なぜ辞めるのか」「公務員のほうが働きやすい環境にいるはずなのだから辞める必要ないのではないか」というのはシンプルな疑問としてあります。
そして採用側の気持ちを考えると、なにか問題があって辞めた人ですとかあまり考えないで行動している人を採用したくはありません。
なので、この質問については徹底的に準備する必要があります。

私の経験上、この質問に上手く答えられた会社は面接がうまくいきましたし、自分の想定外の質問に発展して上手く答えられなかった会社については不採用となりました。

面接対策について色々と準備するべき項目はありますが、まずは「公務員を何故辞めたのか」、この点について、深く考えて質問が派生しても答えられるようにしっかりと準備してみてください。

退職手続

こちらは内定を頂いたあとのお話ですが、退職することを上司に伝えることや退職手続きをすることについて、少し困りました。
何故なら、周りに公務員から退職した人がいなかったため、そもそも何をしなければならないのかわからなかったことや、そもそも退職を上司に伝えることを緊張してしまったことです。

退職手続きは自治体内のポータルサイトを活用してある程度調べられましたが、手続きが漏れてないか確認する手段が人事担当に聞くくらいしかなかったため、心理的障害があり、聞きにくかったです。
しかし、退職手続きについては、基本的に機械的に対応されますので、あまり心配する必要はないかと思います。

また、上司に伝えるのも残念がられるのは想像できていたので伝えるのがしんどかったです。
正直に言うと、退職を伝えることは民間企業のほうが大変かと思います。
民間企業では、部下に辞められることで人事評定に影響があったりですとか、ライバル企業に出られてしまうことを嫌がられるということもありますので、上司が必死に退職を引き止めてくることがあります。
私自身、上司に退職を伝えたときには残念がられましたが、無理に引き止めるようなことはされず、その点では精神的な負担はありませんでした。

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。
私自身が転職する際に困ったことを書かせていただきました。

全てを伝えきれているわけではありませんが、公務員の転職活動について皆さんが少しでも想像しやすいようになっていれば嬉しいです。
冒頭にて、「公務員からの転職は通常の転職よりも苦労する」と書きましたが、本当に苦労するかと思います。
しかし、自分のキャリアについて真面目に考えたり、自分自身のスキルなどを分析できたいい機会でした。

最後に、私の経験から相談やアドバイスをさせていただくサービスを作っております。
転職についてお悩みの方、是非ご利用ください。よろしくお願いします。

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