そんな時代もあったねといつか話せる日が来るわ

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コラム
有名な中島みゆきさんの「時代」のワンフレーズです。
そのあとこんな風に続きます。
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで 今日の風に吹かれましょう
いい歌詞ですよね。
なぜか気がつけば口ずさんでいる近頃のお気に入りの歌です。

さらに二番の歌詞。
旅を続ける人々は いつか故郷に出逢う日を
たとえ今夜は倒れても きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく 冷たい雨が降っていても
ここがぐっときます。個人的に。

発表されたのは1988年だそうで、今から35年前。
年数でいえば昔の歌だけど、彼女の歌はリアリティーと希望を織り交ぜた現代人への応援歌が多いような気がします。
そして言葉の使い方がお上手なんだと思います。

それもそのはずで、中島さんは国語審議会(現在は文化審議会国語分科会におきかわっているそうです)というお国の組織機関の委員を務められた方だそうで、文字の使い方とか意味とか国語に関するいろんな審議をする人たちみたいなんですね。(間違って理解してたらごめんなさい)

すごい人でした。

ちょっと余談でした。

さて、この歌はそういった応援だけじゃなくて、人生ってこういうものなんだよっていう真理みたいのも歌っています。
まわるまわるよ時代は回る 喜び悲しみくり返し
めぐるめぐるよ時代は巡る 別れと出会いをくり返し
そして最後は倒れても生まれかわって歩き出すと締めくくられています。

やっぱり人生って丸なんだろうなと、思うんです。

人生を線と例えるならそれは片道ではなくて、また戻ってつながっていくものなんだろうなと。

実はこの歌、冒頭で語る主人公はだいぶ悲観にくれています。
もう笑顔になれないかもって。
でも物語の最後には大丈夫だよ、またうまれかわってやり直せるからって立ち上がっています。

そして人生いいことも悪いこともめぐってくるものだからと、それを受け入れて進んでいくんだよって悟りの境地みたいなタイトルのフレーズに続きます。

この歌は終わったようにみえて、また始めに戻ってを繰り返しても違和感がありません。
だから人生ってぶつ切りがなく、どんなものでもつながって続いていきながら構築していくものなんだって感じさせられます。

中島みゆきさん、改めてすごい。
そういう意図があったかどうかはさておき、私はそのように感じました。
彼女の選ぶ語彙やセンス、考え方、そういったものにさりげなく人生哲学が混じってるようで、すごい。

今目の前に起っていることを単体でみるのではなくて、これまでのつながりから引き起ってることであり、それを未来につなげていく課程でみな悩んだり、立ち止まったり、気持ちをざわつかせてしまう。

でもこの「時代」に出てくる登場人物たちも、過去いろんなことがあったけど、今つらいかもしれないけど、でももう一回チャレンジできるよ、ここで終わりじゃないよって前を向いてます。

誰でもそれに似た状況に遭遇するときあります。
そんなときはぜひこの「時代」の世界観に力をもらってみてはいかがでしょうか?












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