B to Cの鍵を握っているのは顧客!?

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ビジネス・マーケティング
さて、舞台を変えてサービスのやり取りの大切さについて持論を語ってみたいと思います

過去に私自身もココナラの出品者としてオリジナル楽曲の販売や作編曲支援サービスを行った事がありましたが、当時はお金を稼ぎたいというよりは、「曲作りの腕を磨きたい」という方を優先し、比較的標準よりも低価格で設定してサービスを提供していました
ぽっと出だった事もあり、確かな実績がない中で高額設定しても信憑性に欠けるという事もあったので、あまり強気な金額設定はしませんでした
ただ、あんまり低価格すぎても、低価格の中に込めたこちらの思いというのは中々伝わらないものなんだなと痛感しました
というのも、自分の願いを叶えるのになるべくコストをかけたくないと考えている人や、こちらの提供するサービスの意図を理解するどころか、自分勝手でわがままばかり言ってこちらを困らせるような人に遭遇する事が多かったからです
当時はココナラを利用する顧客って質が悪いんだなと思い、色々とうんざりして一度退会したのですが、実はそうではないのかもしれないというのを、カスタマーとして再度登録して感じました
今度はカスタマー視点で学んだ事について綴りたいと思います

正直な感想を申し上げますと、みんなお金が欲しくてたまらないんだなというのが伝わり、残念でなりませんでした
と言うのも、公開依頼にてこちらが提示したルールや条件をガン無視していきなり提案を送ってくる人達ばかりで、予算オーバー甚だしい高額設定について何も説明しない人もいれば、1枚絵で依頼内容を達成するのは難しいし、もう少し予算を上げないといい提案は舞い込んでこないといった苦言にも近い事を言われたりもしました
もはやチャレンジする事を恐れ、実力で勝負出来ないのを言い訳にして高額で自分が価値ある人間かのように取り繕っているのが見えてしまい、お金が欲しいというのを露骨に文章に表している事に吐き気を催しそうになりました(大袈裟ですが)
それでゴールドランクとかもらってるのを見ると、本当に信じ難いものがあります

そもそも、私は依頼内容の中に「提案の前にまずはメッセージを下さい」と伝えてあるはずなのに、誰一人その行動を取る方はいませんでした
なぜわざわざメッセージを送れと指示したのかというと、互いに顔も知れていない中だからこそ、互いの素性を知る事で信頼関係を構築し、依頼内容や提案内容に齟齬がないようにして安心して手続きを進めたいからです
警戒心や緊張感をほぐすアイスブレイクのような配慮をする事で「あなたの役に立ちたい、願いを叶えたい」という姿勢や態度を行動で示してもらいたいというのが、メッセージを送れという指示の中に込めています
そうして心と心が通い合った時に初めてお金を介した商談というものが進んでいきます
いきなり提案をするというのは、実は顧客を追い払うに等しい行為とも言えるわけです
それがいかによろしくないものかという事を皆様に知らしめるために、教科書通りに提案してきた方々に対してリアクションしない方針を取りました
ただ、一人だけ例外的に「この依頼内容を引き受けたい!」と示して下さった方がいたため、その方に依頼を託しました
現在も奮闘していただいております

ところで、当時の公開依頼の募集を終了してしばらくした後に、メッセージにデモ動画を送って下さった方がいました
私が当時の公開依頼で望んでいた「提案前にメッセージを送る」という条件を実施し、かつ好ましいとされて推奨していた「デモ動画提示する」という+αの好感を持てる行動を示して下さいました
それが、Endless Storyの動画を制作して下さった太郎様だったのです
この労苦を惜しまない誠実さや楽曲への思いを考慮した動画構成
こういった方がまだいてくれた事に当時はただただ感動しましたねぇ
ただ、先の公開依頼は別の方にお願いしたので、イラストの雰囲気なども考慮し、Endless Storyの動画制作を依頼し、見事依頼を達成して下さいました
本人の想像を超える完成度の高い動画である事はさることながら、それを凌駕する顧客満足に尽力する美しき姿勢
この姿に対して顧客側としては十分な対価を払うべきであり、今後の活躍を応援したいと先行投資すべきなのです
我が物顔で先に金をくれという人にはいつまで経っても本当に価値あるお金は舞い込んできません
今後も太郎様には力になってもらいたいし、太郎様のレベルが更に上がっていくきっかけとして、自身の楽曲を実験台にしていただきたいと思っています
これが、B to Cの美しい姿なのかなって個人的には思いました

B to C(Business to Consumer)
この言葉に込められた意味を自分なりに解釈すると、B(部下)の本領を発揮するためにC(上司)がどう鼓舞する事が出来るか
その状況下でBが達成してくれた成功報酬としてそれに見合った給与(対価)を与える
つまり、私のような顧客側が提案者の実力をいかに発揮出来るように提案者の意見なども尊重し、互いに一方通行にならないよう共同制作するような思いで足並みをそろえる事で、初めて顧客が描いていた以上の価値あるサービスが生まれる
そんな風に思いますし、それが実現したのが何よりの証拠かなと思います
提案者の成長は顧客の人間力にかかっています
逆を言えば、顧客が提案者のモチベーションを下げる原因にもなり得るという事を努々忘れてはいけません
これがひいては、日本のクリエイティブ、芸術の進化の一助になる事を願うばかりです

長々と、かつ難しい話ばかりしてしまいましたが、本業で接客業をしている中で日々学ぶ事が多いため、日々の学びと結び付けながら企業と顧客、両方の立場でより良いサービスの売買が成立するにはどうすべきなのかという事について自身の公開依頼での体験を例にして考えを述べました
少しでも参考になるものがあれば幸いです

多くのクリエイターの方々がお金に囚われずに自分の実力を磨き、日本の人々、世界の人々に勇気と希望を送る作品作りに挑戦される事を心より応援しています
そうした涙ぐましい努力の中に、本当の意味で価値ある対価が舞い降りると信じ、私自身も制作活動を通じて自信を磨き続けていきたいと思います
引き続き皆様のお力をお借りし、私のオリジナル楽曲に新たな息吹を吹き込んでいただけると嬉しいです

最後まで読んでいただきありがとうございました

(^ ^)ノシBye Bye
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