自己肯定感を高める現実的な方法

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あなたは、自己肯定感は高い方でしょうか?
 自己肯定感という言葉に
 あまりなじみがない方もおられるかもしれませんが、
 何となく意味は推測できるのではないでしょうか?

 自分にOKを出せる事。
 それも、あれこれ条件を付けないで。
 こんな人間だから、とか、
 まして○○ができるからとかいった理由で
 OKを出すのではなく、
 自分が自分である事そのものにOKを出すような感覚です。

 これは以外に難しく、
 私はこんな人間だけど許してください。
 もっと努力しますから、ここに置いてください。
 といった感覚で生きている人は沢山います。

 努力している自分しか好きになれない、
 許せないといった人も珍しくありません。

 自己肯定感が低いと何が悪いのか、
 謙虚でいつも努力している人でないか、
 という考えもあります。
 自己肯定感を高めるのが推奨されるには、
 いくつかの理由があります。
 一番大きな物は、
 人は自分がイメージした以上にはなれない、という事です。
 謙遜して努力しているようでも、自分を低く見積もると、
 それなりの結果しか出せません。
 アスリートは自分の中にまだ眠っている力を信じるから、
 それを引き出す事ができます。

 自分を受け入れる事ができないと、
 人に代わりを求めるのも、問題になります。
 夫の出世や、子どもの成績に気持ちが向きすぎる人は、
 自分にしっかりOKを出せているか、
 チェックしてみるのも良いと思います。

 無意識に自己実現の代理を求められた人は
 本当に迷惑しています。

 自己肯定感が低い、と気づいても、
 どうしたら高められるかわからないと言われる方も多いものです。
 そんな方には、
 二つの方向からお話しをする事が多いです。

 一つは、アファメーション
 肯定的な言葉を自分に浴びせていくような方法です。
 ただ、これもやたらにポジティブであれば良いというわけではありません。
 自分の気持ちと違和感があると、受け付けないからです。
 比較的、どなたにでもお勧めできるのは、
 よくやってきたね、といった言葉です。

 人はなにがしかの努力をしないと生き延びられないものです。
 毎日、起きて学校や会社に行く、といった事ができている事は、
 自分が自分に認めてやっても良い事です。
 そんな小さな事のたびに、
 よくやってきたね、よくやってるね、と自分に語りかけると
 自己肯定感は自然に育ってきます。

 もう一つの方法は、
 自分が肯定できる行動をとる事です。
 なるべく小さな事からやってみるのが良いと思います。
 率先してお茶くみをするのも、
 やって当然とされているお茶くみをスルーするのも、
 どちらが、自分にOKを出せるか吟味して行動を選択していく。
 人の目が気になるなら、それに従うのも良いし、
 自分を通したければ、その気持ちにしたがってもかまわないと思います。

 どちらでも良いけど、自分で決めたのだという事を意識しながら行動する。
 長い目でみれば、なりたい自分になっていく事です。

 心理療法にかかわる人は、自分軸といった言葉が好きです。
 深い意味で、自分の軸を定めていく事は大切です。
 それでも、世間からハブられても、自分を通す事は必ずしも得策ではありません。
 周囲に受け入れられる事と、自分らしさの接点を探っていく。
 私がやっていきたいのは、そんなカウンセリングなのだと思います。



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