幕末の天才「吉田松陰」の思想 Part2 無駄を削ぎ落とす

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「第2章:無駄を削ぎ落とす」


集団社会で生きていくことは楽じゃない。

ひとたび自分の居場所を手に入れれば、今度はさらに居心地を良くするため に、ひとつ上の暮らし、地位、家族、実績などを手に入れようと必死に なる。

そうするうちに、いつしか人は「居場所を守るため」に生きるようになる。 そのためだったら、たいていのことはできるようになり、生き方や信念です。 ら曲げられるようになる

安心感を求めるのは生存本能だ。だが、松陰はそういう生き方を嫌った。 「安定した生活」の先には、目に見えぬものに怯える、つまらない日々しか待っ ていないと知っていたからだ。

士農工商という制度に守られていた武士は、なにも生み出さずとも禄(給料) があったが、その代わり、四六時中「生きる手本」であり続けなければいけ 武士は日常から無駄なものを削り、精神を研ぎ澄ました。

松陰が理想としたのは武士の生き方だった。 俗に通じる欲を捨て、生活は規則正しく、できるだけ簡素にした。 万人に対して公平な心を持ち、敵にすらもあわれみをかけた。 自分の美学のために、自分の身を惜しみなく削った。 目の前にある安心よりも、正しいと思う困難を取った。 

そのように逆境や不安に動じることなく、自分が信じている生き方を通すこ とこそが、心からの満足を得られる生き方だと、松陰は固く信じていた。

 本当に大切にしたいことはなにか。 大切にしたいことのために、今できることはなにか。 その問いのくり返しが、退屈な人生を鮮やかに彩る。 



043自分にしか守れないもの 

法を破ったら、罪をつぐなえますが、 自分の美学を破ってしまったら、一体誰に向かってつぐなえますか。


052いつでも死ねる生き方

 権力に屈したり、お金に心を動かされたりせず そのすばらしい技術と真心をもって、 士として恥ずかしくないよう、生き抜きたいと思います。
 ただ、あなたたちと一緒に一つのことをきわめながら、 私はできることなら、 他人にはなんとでも言わせておきましょう。
 私は私です。 あなたはあなた。 「そんなのは現実的には無理だ」とあなたが言うのなら 「無理ではなくて、まだ実現してないだけだ」 と私は答えましょう。 
それさえ実現できるなら、 いつ命を落とすことになっても、いっこうにかまいません。 私の考え方に反対でしょうか。賛成でしょうか。 


064上が下に接する態度 

部下の意見には注意深く耳を傾けなければならないのです。 
どんなに忙しいときでも、どんなに疲れているときでも、 どんなに心の余裕がないときでも、 
上司という立場の人は、 「自由に意見を言え。じゃなきゃクビだ」 もしまわりの人たちが従順すぎると感じたら、 部下が上司に、言いたいことを言えない。 上司は今すぐこう言うべきかもしれません。 そうなってしまったら、組織はおしまいだと思います。 


065リーダーをきわめる道

一つは知識の豊富な人や、才能のある人たちと交流すること。 
もう一つは、世界中のさまざまな分野の本を読むことです。 
リーダーをきわめる道は二つあります。 ですが仕事が忙しくて、それほど多くの人に会ったり、 本を読んだりする時間はないとおっしゃるならば、 
次の六つのことを習慣にしてみてはいかがでしょうか。

1. そもそもこの組織は「なんのために存在しているのか?」 を考えること。
2. 今、自分が与えられている役割の中で「最も重要な果たすべき責任はなにか?」を考えること。 

 3.「この組織が大好きで、尽くしてくれる人」が成長できるチャンスを作ること。 考えること。

 4.「最近うまくいっている事例」を情報収集すること。 

 5. 何者かが自分たちの領域を侵さぬよう、外の動静を見張ること。

 6. いつでも、従業員とお客さんを愛すること。それを第一に



066熱い生き方 
学ぶことと実践すること、どちらも同じくらい時間を費やす。 
憧れのあの人をいつか超えてやると、燃えている。 そうやって生きていれば、 なにかにつけ感謝の気持ちをあらわす。 両親や上司をはじめ、お世話になっている人たちに、 立場的に弱い人、うまくいっていない人にやさしくする。いつか皆に慕われる人物になることでしょう。 


073先駆者の思考 

群れから抜け出したかったら、「なにが得られるか」は後。
「自分たちがやる意味」が先です。 
考え方の順番を思い切って変えてみることです。


075ミスを認め、失敗を責める 

あれは失敗だったと潔く認めましょう。 
どんな大きな失敗でも、 自分の立場を守ろうとしないで、 なにもやっていないということだからです。 
なにも失敗していないということは 失敗しないことは、自慢になりません。 次に改めれば決して無駄にはなりません。


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