【中小企業シリーズ】流行り?の障害者手帳について

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コラム
最近、若い方が鬱などになったら
障害者手帳を取得しましょうという謎の動画が見られます。

動画では所得税が減額される、各種割引の恩恵が受けられるので
絶対に取得した方がいいという内容です。

一度、そのような動画をアップしている方に話を聞いたのですが
デメリットを話しても、そんなの言わなければいいだけとの
知識の浅い返答をいただきました。。。残念です。

他の方にすすめるのであれば、
デメリットもきちんと説明するべきだと思うのですが
その方はそこまでの知識もなく隠せば問題ないと思っているようでした。

「そんなの」というのは障害者手帳を持つことによって
再就職するときに障害枠での応募しかできなくなることです。
これは就職先の募集できる数が減るので再就職が難しくなります。

障害者雇用は社員数50人以上の会社から雇用を義務つけられます。
それ以下の会社は雇用義務がないので、ここでも募集数が少なくなります。
また精神疾患の場合、残念ながら雇用率が大幅に下がります。

その動画の方は障害者手帳の存在を隠して
一般枠で入社すればいい、隠せばばれないと言っていましたが
会社によっては最悪解雇される場合もあります。

理由は入社時の提出書類にあります。
弊社では入社時健康申告書があり、直近でかかった病気や
治療中の病気の申告をしてもらうものです。

その他に入社時誓約書があり、提出書類に虚偽があった場合は
解雇されても従いますという内容が含まれています。

この書類がない会社であれば問題ありませんが
弊社のように書類があった場合に虚偽が見つかると懲戒対象となります。

また給与から所得税は天引きされるので、その時点で会社にバレます。

動画で障害者手帳をすすめるのであれば、
ここまでの内容をきちんと周知させる内容にしてほしいと思います。

目の前のメリットばかりを見ないで
広い視野と長い目でみて障害者手帳を取得するかどうか
みなさんは決めてくださいね。

心療内科系の疾患であれば自立支援を受ければ
医療費負担が1割になるので、
そちらだけ使用するのを個人的にはおすすめします。

特に通常の鬱は長引く場合もありますが、
治療をきちんと受けていれば治る病気なので手帳は不要だと思います。


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