【出版業界にいないと知ることはできない】出版社は本のタイトルをどう決めるのか 4

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ビジネス・マーケティング
数字を本のタイトルに入れると具体的にイメージしやすくなる場合が多いです。
⚫『1分で話せ』(伊藤羊一 著/SBクリエイティブ)
2018年に発売されて50万部を突破しています。
どんな本か明確にイメージできます。
話し方・伝え方の本は既に解説した通り需要があり、多くの本が出ています。
その中で、
・1分という「たった1分で」という驚き
・「話せ」という命令口調
 この2点が類書を見てもあまりなく、インパクトは絶大です。
比較できるケースがあります。
⚫『字は1日でうまくなる!』(竹内みや子 著/主婦の友社)
この本は6万部超のヒットとなっています。
実は私が編集しています。
この本、実は下記の本のタイトルとつかみの部分を変えて、再度発売したものです。
⚫『持ち方&筆圧で字がきれいになる! 超簡単ルール』
この本は重版がかかっていません。
おそらく4000部も売れていないなずです。
タイトルひとつで、ここまで差が出る分かりやすい例となりました。
ペンの持ち方と筆圧を変えるだけで字がうまくなる。
それも短期間で実現するというメソッドです。
この2冊の内容はほとんど一緒です。
美文字というフレーズに代表される、きれいな字を書くというテーマの本は時期によって売れる・売れないという差はさほど出ません。
タイトルが大きく影響している例といえます。

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