商業出版して人生変わった方々3

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今は自宅筋トレの第一人者となった著者のエピソードです。
私事で恐縮ですが、私は中学2年生の時にもらったお年玉でバーベルとダンベル、ベンチを買って自宅でボディビルを始めました。
変態ですね(笑)。
筋トレはずっと興味がありました。
書籍編集者として、筋トレ本はタイミングが合えばぜひ出したいジャンルです。
しかし、筋トレ本は書店を見れば飽和状態です。
そこで、「何のために人々は筋トレするのか」「阻害する理由は何か」を考えました。
〇何のために筋トレをするのか
・バキバキの体をつくってコンテストに出たい
・中年太りを解消してスリムになりたい
・ガリガリすぎる体をたくましくしたい
・メリハリのあるボディラインがほしい
・(シニアの方)健康寿命を延ばすために体力をキープしたい
〇阻害する理由
・ジムに入会しても行かなくなってしまう
・どんな器具を使えばいいかわからない
・時間がない
上記のようなことを書きだしました。
この頃に東日本大震災が起きました。
・ジムはしばらく閉鎖
・エレベーターは止まり会談での自宅マンションの昇り降り
・交通機関の麻痺によって徒歩移動
・不要な外出の自粛
など世間は大混乱でしたよね。
ここで、「自宅で基本的には器具は使わずに筋トレをする」ことに需要が生まれると感じました。
当時、世に出ている筋トレ本はスクワット、ベンチプレスなど種目をただ紹介している本が大半です。
そこで、自宅で無理なく持続できる、器具を使わない侍従筋トレの企画を通しました。
たまたま、その直前に『読む筋トレ』という親書が目に止まり面白く読んでいて、その著者が自宅筋トレの指導を主たるビジネスにしていたのです。
その著者にオファーして承諾を得て、3カ月でスピード出版しました。
悩んだのがタイトルです。
自宅筋トレでは陳腐すぎ、自重筋トレといっても何のことか伝わらない…。
そこで部屋で行う筋トレ=「部屋トレ」→「へやトレ」と考えを進めてこれだと思いました。
「へやトレ」はシリーズ化され累計15万部を突破しました。
メジャーになった著者へは有名企業の健康保険組合とのコラボ、大手フィットネスクラブとの協業依頼など仕事の幅、規模が大きく広がって成功へと駆け上がったのです。
1冊の代表作があると「〇〇といえば、この本の著者に聞こう、取材しよう」と世間に名前が通る実例となりました。

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