「ことができる」の呪縛を解く(原稿執筆のコツ9)

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ビジネス・マーケティング
原稿を書き慣れていない人が無意識に連発してしまうのが、「ことができる」です。
これは文章が回りくどくなる原因となります。
シンプルな例をまずあげます。

顧客は安心してプライベートバンカーに運用を任せることができる。
文末の「ことができる」を直します。
顧客は安心してプライベートバンカーに運用を任せられる。
意味は変わりません。

お金を稼げば、稼ぐほど、常にお金を稼がなくてはいけないという強迫観念に囚われ、ストレスに押し潰されることになる。
文末の「ことになる」を削除します。

お金を稼げば、稼ぐほど、常にお金を稼がなくてはいけないという強迫観念に囚われ、ストレスに押し潰される。
 伝えたい内容は変わりません。
上記の例だと、「お金」「稼ぐ」の表記が近い距離で何度も出てきます。
強調したいためかもしれませんが、避けるべきです。
簡潔にします。

お金を稼ぐほど、常に稼がなくてはいけないという強迫観念に囚われ、ストレスに押し潰される。
ここでは「という」も出てきますが取ると意味が通じないため残します。
こうして簡潔を心がけた原稿が、
・リズムがある(簡潔+いくつかのテクニックが必要となりますが)
・読みやすい
となるわけです。
「良い原稿を書こう」ではなく、まずは「簡潔な原稿を書こう」と考えましょう。

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