おはようございます。とあるアラフィフ女性の話を書いてみたいと思います。
その人からは今でも月に二回のメールが届きます。季節の挨拶から近況報告まで。絵文字入りのかわいらしいメールです。
そしていつも最後には「時間ができたらぜひお逢いしたいな」の決まり文句。男心をくすぐるなかなかの名文です。そんなメールの送り主はアラフィフの奥様、A子さん。
以前にAV関係の仕事で出会った方です。要介護の親と失業中のご主人、そして大学進学中の娘さんを家族を持つ彼女のもう一つの顔がデリバリーヘルスの人気風俗嬢だということ。
ローンで買った家を手放したくないという理由と、親を自宅で介護したいとの思いから、時間の融通が利く風俗の世界に飛び込んだとのこと。
始めた当初は30代後半の年齢で営業していましたが、ここ最近は40代後半の年齢で勤務先のお店のホームページに掲載されていました。
「熟女好きの男性が多いのよ」と、したり顔のA子さん。その普段の服装は、娘さんの服を共有しているとのことで後ろ姿だけなら30代と言ってもいいくらいの若々しさを誇っています。
彼女の凄いところは、この仕事をご主人に隠していないということなんです。時には出勤が遅くなりそうになると、ご主人に駅まで車で送ってもらっていると言っていました。
彼女も凄いけどご主人もなかなかのものです(と思うのですが)。そのご主人ですが、転職も叶わずに今では不定期なアルバイトをしていて、家計の大部分は今でもA子さんの肩にかかっているとのことです。
夫婦生活もここ十数年は無しのつぶてで、それでもお互いに不満はないらしいです。特にA子さんは、お客さんが息子ほどの若い人が多いとのことで、仕事なんだけど十分に性の喜びも謳歌していると言っていました。
これは余談ですが、潮吹きを初めて眼にしたのが、このA子さんでした。全身を硬直させ必死に耐えながら、そしてある瞬間に一気に潮を吹き上げる様は、さすがに言葉が出なくて固唾を呑んで見守ることしかできなかったような記憶があります。
あれから10数年。彼女は今でも現役のデリバリーヘルス嬢として頑張っています。お店のホームページを見ると、お客さんからの指名ランキングで堂々の二位。すばらしいの一言です。
前に聞いたことがありました。風俗へのためらいはなかったのかと。すると彼女は
「それはすっごくあったけど、でも開き直ったんですよ。もう若くもないし大きなチャレンジはできないけど、でもたった一度の人生なんだからって思うと何でもできるぞって。だから今、手にしているものは全部守ろうって決めたんです。家も家族も、それに私の女としても可能性も。世間体や人がどうのこうの言うことなんかどうでもよくて、もう完全に開き直ったんですよね」。
彼女が選んだ生き方なので僕などがとやかく言う筋合いのものではありません。
こういう生き方をしている女性が存在しているということを知って欲しいと願い、彼女の承諾をいただいてブログで書いてみました。