面接は最初で8割方決まります。

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 人間関係は「最初」(第一印象)と「最後」(別れ際の印象)が肝心であるように、「面接はイスに座るまでに8割方決まる」とも言われます。セールスでも「3分以内に心をつかめ」というのが鉄則ですが、実際に「合格者の面接時間は長く、不合格者の面接時間は短い」という受験データがこれを裏付けています。事前の書類審査を含めて、最初の段階で「この人はいい」「この人は難しい」とある程度決まって来るのです。ただ、第一印象だけで決めるのはリスクがあるので、いい人と思われても確認するためにいろいろ質問するため、結果として時間がかかるのです。時として圧迫面接のように感じられることすらあります。逆に難しい人はマニュアル通り質問して、そのまま終りとなります。
さらに、また、最後に「また会いたいな」と思わせることができるかどうかが、もう一つのカギとなります。15分くらい話してみて、「何か疲れたな~」と思われるのか、「もう少しこの人の話を聞いてみたいな」と思わせるのかどうかの違いです。

①まずは「笑顔」が一番。
 「笑顔」「大声」「元気な挨拶」は最初に「つかみ」をかけるための基本要素であると言えるでしょう。就職活動においても、「採用される人はどんどん採用される」「採用されない人は全くされない」という二極化が生じてきていますが、意外に知られていないことが、「笑顔」で面接会場に来る人が1割もいないという事実です。「コミュニケーション」である以上、「最初」が肝心であり、多くの受験生が最初の15秒で、面接官に興味を無くさせているとまで言われています。「まず自分が笑えば、相手の心が開く」というように、「笑顔」でやって来た受験生に好意を持つなという方が無理なのであり、セールスの基本「ビッグ・スマイル」もダテではないということでしょう。

②「端的に言えば」「一言で言えば」といつも考えましょう。
 小論文なら1時間程度、答えを練る時間が取れますが、10~15分程度の時間の中で、聞かれたことに対して即答しなければならないことが「面接」の難しい所です。そのために、「端的に言えば」「一言で言えば」という発想を常に持つ必要があります。日頃、考えたことのないことを即答することは簡単ではないのです。そのため、想定問答集のようなノートを作って準備する人も多くいます。
ちなみに就活で複数内定を勝ち取る人でも特殊な経験や能力を持っていない場合が多く、大手企業人事担当者の覆面座談会などでも、採用条件のトップに来るのは「コミュニケーション能力」であり、いわゆる「資格」はよほど希少価値のあるもの以外、ほとんど見ないという意見が多いのです。実はこうした「勝ち組」に共通していることは話が実にシンプルで、採用に直結した話しかしていないことだと言います。これは具体的には「面接官は一体自分に何を言って欲しいのか」を考えているということに他なりません。
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