小論文は「組み立て」で8割方決まります。②

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②「三段論理」構成に習熟しましょう。
 「三段論理」構成とは、序論・本論・結論からなる論理構成です。いわゆる「起承転結」はこの応用に過ぎなません。最初に論文の柱となる「意見」「考え」を決めた上で、その「具体例」「論拠」を2~3つに絞り、さらに「導入表現」と「しめくくり表現」を検討します。

序論=結論先行提示。
 「私は特にこの点について述べてみたい」といったテーマ限定、「私はこのテーマに関してこういう意見を持っている」といった結論先行提示が基本です。最初に論理の流れや結論を言うと、実に分かりやすくなります。

本論=具体例、論拠。
 受験生がよくやってしまう失敗として、同じような内容を繰り返して引き延ばし、字数を稼ごうとしてしまうことが挙げられます。小論文で必要なのは膨らませたり、引き伸ばすことではなく、削ったり、圧縮することです。これは「薄めた牛乳はまずくて飲めない」のと一緒です。

結論=再結論+展望・抱負。
 再結論だけだとトーンが下がるので、ここで如何にトーンを上げて、最後のインパクトを高めるかが重要です。たがって、第三者的・評論家的意見で締めくくるよりも、「自分の問題」として捉えて展望・抱負を述べた方が発展的イメージが広がります。

③「万能の見解」というものもあります。
 本文を書いていて、なかなかまとまりがつかなくなった場合、次の一言でそれまでの展開が何であれ、一気に結論に持っていくことが出来ます。  
「いずれにせよ、」
 また、あるテーマが与えられて、どうしても自分の意見がまとまらない場合、次のような「万能の見解」を使って逃げるのも一手です。
「この問題については、社会全体でもっと議論していくべきである。」(その必要が無い問題はまずありません。)
 これに自分自身の問題としての積極的抱負を付け加えておけば、しめくくりもバッチリです。
「私もこの問題について引き続き考えて(取り組んで)いきたいと考えている。」
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