「楽しい」という感覚がよく分からない人、意外と多いんです。

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コラム
クライアントさんとお話していて、
季節のイベントの話になりました。

ハロウィン、クリスマス、忘年会、お正月、新年会…と色々ありますが、
「去年は何をして過ごしたんですか?」
とたずねると、

「あまり覚えてないんです…みんなで集まって何かしたような気がするけど。
そういうのって、やったほうがいいんですかね?
友達がみんなで集まったり、遊びに行ったりしているのを
見ていると、何かやったほうがいいのかなあと思うんですけど…
初詣とかパーティーとか、楽しくないわけじゃないと思うけど、
「楽しい」ってどういうことかが、考え始めるとよく分からなくなります。
これっておかしいですか?」

「楽しい」ってどういう気持ちなのか分からないというお悩みは、
けっこうよくあります。

子供のとき、嬉しいことや楽しいことがあったときはきっと
素直に喜んでいたと思います。

そのときに、
「嬉しいのね、よかったね」
「楽しそうだね」

と、子供が感じている気持ちを周りが察して、
「今あなたが感じているのは『楽しい』という気持ちだよ」
と教えてあげます。

すると、子供は「楽しい」という気持ちを学習することができます。
この学習が足りないと、「楽しいってどんな気持ちだろう…」と
思うことが、大人になっても増えるかもしれません。

あるいは、「楽しい」という気持ちをちゃんと学習できたとしても、
それを素直に表現したり味わったりしてはいけないのではないか?と
思うような環境にずっといた場合でも、楽しさには鈍感になります。

「学校でこんな楽しいことがあってね…」と
お母さんに話そうとしたのに、お母さんは何だか疲れていてとても
つらそう。

そんなことが続くと、次第に子供は
「自分が楽しさを味わっても、お母さんがよけいつらそうに見えるだけ」
「楽しい気分を分かち合ってもらえないからつらい。

こんなつらい思いをするぐらいなら、楽しいっていう気持ちも要らない。」
と考えるようになります。

またはもっとダイレクトに、
「何を一人でへらへら笑ってるんだ!」
なんて虫の居所のわるいお父さんに怒られたりしたら、
とても悲しいですよね。

そしてやはり、楽しさに対して鈍感になっていくのです。
こんなことが繰り返されたら、「楽しいってなんだろう」と大人に
なってからも戸惑ってしまうのは自然なことだと思いませんか?

それでは、「楽しい」という気持ちが分からないときは
どうしたらいいのでしょうか。
(明日に続きます。)
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