新しいアイデアを考えるための正しい方法

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先日理工系学部の大学生さんと特許を取得できるようなアイデアを考える、ブレインストーミングを行いました。

そこで、いろいろな話をした訳ですが、特許が取得できるようなアイデアを考えるにはちょっとした工夫が必要ですよ、というお話をさせていただきましたので、少しブログでもお伝えしたいと思います。

イーロン・マスクが電気自動車を発明したのか?


世界中で電気自動車をここまで普及させた人の一人はイーロン・マスクですが、彼が電気自動車を発明した訳ではありません。

電気自動車の概念、試作機は長年自動車メーカーで検討されてきましたが、極論を言えば、ガソリンエンジン車よりも儲からないので商品化しなかった、というのがこれまでの経緯です。

しかし、イーロン・マスクは儲かるように電気自動車を作れば良い、という発想で電気自動車を開発したので、当初車両価格が1,000万円を超えるような高級な電気自動車を環境問題に関心が高い裕福層にどんどん宣伝したことで売れる電気自動車を作ることに成功しました。

つまり、イーロン・マスクは原価が高い電気自動車をどうすれば売れる商品にすることができるのか?を考えた訳でで彼が電気自動車を初めて作った人ではないのです。

しかし、今ではイーロン・マスクは電気自動車を普及させた(発明した)ような扱いを受けています。

iPhoneだってスティーブ・ジョブズが考えた訳では無い


iPhoneの原型はデジタルで音楽を楽しむポータブルプレーヤーiPodですが、その元ネタはソニーのウオークマンです。

彼はカセットテープやCDデッキを持ち歩いて音楽を聞くのはクールじゃないと考えて、音楽をデジタルに変換してハードディスクに入れることができるポータブルプレーヤーを作っただけです。

もちろん、その発想は称賛に値しますが世紀の大発明か?と言われればそこまではありません。

イヤイヤ、スティーブ・ジョブズはiPodを元に電話機能を合体させたiPhoneを作ったではないか?と思っている人がいますが、正確にはその認識は間違いです。

iPodを見てこれに電話機能を加えることでネット環境ともつながる携帯端末として利用できるから作ってくれ、とお願いしたのはソフトバンクの孫社長です。

彼はiPhoneが発売された際には日本で独占販売権までその時スティーブ・ジョブズと確約をしたと言われています。

恐らく孫社長はインターネットの時代を見越していたので、当時ドコモが展開していたiモードを超える商品を探していたのだと思います。

そんな孫社長の思惑とスティーブ・ジョブズのiPodが合体して作られたのがiPhoneです。

つまり、このアイデアもゼロから1のアイデアではない、ということです。

世の中に無いものを作り出せる天才はそうそういない


世の中に無いものを作り出せるような天才はエジソンのような天才ぐらいで世界中でも数えるほどしか存在しないのだと思います。

よって、我々凡人が何か新しいアイデアを考える際にはエジソンを目指してはダメだということです。

イーロン・マスクやスティーブ・ジョブズのように、何かと何かをかけ合わせる、または売れないものを売れるような仕組みを作る方が遥かに簡単で、それであれば私たちのような凡人でも可能であるということです。

冒頭でお話をした学生さんには、そのような話をしながら特許を取れるかもしれないアイデアを二人で約一時間程度でアイデアをまとめることができました。

もちろん、今回のアイデアが既特許済みであるかどうかは学生さんが調べることになりますが、彼はゼミのテーマで「ハズレを引いた」と落ち込んでいたそうです。

しかし、世の中にあるものをかけ合わせる、売れていないものを売れるように考えるという発想で、ディスカッションすることで一時間前までノーアイデアで途方に暮れていましたが、一時間後には少し巧妙が見えた表情に変わっていました。

久しぶりに仕事以外の充実感を味わうことができた一時間だったと思います。



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