『マンガでわかる人間関係の心理学』渋谷昌三著

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今回は人間関係の心理学の基礎を学ぼうと、渋谷昌三先生の著書から選びました。

表紙にある通り「他人の心がわかる60の方法」が記載されているので、その中からいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。

第1章 人付き合いの心理学

八方美人に振る舞う心理
・いい顔をするのは「嫌われたくない」表れ
・みんなに合わせようとするほど辛くなる
・周りに左右されない満足感を追求しよう

初対面の人と良好な関係を築く
・初対面では第一印象が何よりも大切
・人は話の内容よりも声や表情が大事
・最初に定着したイメージは固定化される

メラビアンの法則…第一印象に影響を及ぼすのは表情・態度が55%、声が38%で、話の内容は7%に過ぎないという法則。

初頭効果…一番最初の印象が記憶に残りやすいこと。反対に、物事の最後に起こったことが記憶に残りやすいことを親近効果という。

人間関係の悩みはゼロにならない
・今より良くしたいと思うから悩むもの
・困難なことを達成すると自信につながる
・悩みは人を成長させる起爆剤である

自己アピールは日本に合わない?
・自分をよく見せようとしすぎるのは、控えめを美徳とする日本の社会にはそぐわない
・特定の相手に打ち明けるほうがうまくいく

SNSの普及と空気の読み過ぎ
・人に合わせて空気を読み過ぎるとストレスに
・SNSは「つねにつながっている」気になりがち。ときには面と向かった交流を

苦手な人と仲良くするには?
・苦手な相手には話の主導権を託して聞き役に徹すれば、意外な一面を発見できることも
・行為の返報性で相手との距離を近づける

苦手な人と仲良くするテクニック
①相手の目を見て話す
②聞き役に徹する
③「仕事だけの関係」と割り切る

第2章 職場の心理学

他人と比べてしまうのはなぜ?
・ライバルがいることで競争心が芽生える
・相対評価、絶対評価などそれぞれに適した対応をとることで成長の度合いをはかる

自信過剰な人との付き合い方
・自分の力を過信する人は、「自分なら大丈夫」と苦手分野を見て見ぬふりをしていることも
・客観的な目線でフォローする

会議で意見を言わず陰で文句を言う人の心理
・発言しないけど、本当は認められたい
・指名することで発言しやすい雰囲気作りを
・公言したことは実現に向けて動こうとする

指示待ち部下をどうにかしたい
・親が言うことに従う子がいい子という風潮が、創造力を奪ってしまう可能性がある
・自らの好奇心ややる気が行動力を生む

外発的動機づけ…叱る、褒める、報酬や地位を与えるなど、周囲の環境や外的な要素を用いてやる気を起こさせること。強制力が強いほど、達成動機は強まっていく。
内発的動機づけ…好奇心や興味などによってもたらされる動機のこと。「もっと詳しく知りたいから、専門職に就きたい」など、自分の意思や願望から生まれ、自分の目的に合致するほど達成動機が強くなる。

苦手な上司との付き合い方
・尊敬できない人とは距離を置いてしまいがち
・相手の考えを意図的に変えることはできない
・偏ったとらえ方を改めてみること

嫌味をさらりと受け流す方法
・不満や嫉妬、余裕のなさからくる場合と、自分よりも下だと見なしている場合がある
・嫌味を言ってもムダだと思わせる対応を!

自己説得効果…自分自身を説得させた答えは、行動力を発揮して成果が挙がるという作用。一方で不快な対応をされた原因を自分の中で探し出すと自分を責めたり、相手に対して嫌悪感を持つこともある。

第3章 家族の心理学

仲の悪いきょうだいのメカニズム
・年齢差が小さい同性のきょうだいの場合、できることがほぼ同じで、実力も拮抗しているので、競争心やライバル心が生まれやすくなる
・「きょうだい同士仲がよくて当たり前」という観念を取り払うべし
・一緒に食事をするなど共通体験をする

カイン・コンプレックス…アダムとイブの2人の息子、カインとアベル。兄のカインは神に寵愛を受けた弟のアベルに嫉妬し、とうとう殺してしまったという、旧約聖書に出てくる物語から。同胞葛藤とも呼ぶ。

絶妙な家族の距離感とは?
・家族だからお互いのことは何でも知っていると勘違いしがち
・家族だからこそ積極的に会話をするべし

円満な家庭→家族間の距離が均等
うまくいかない家庭→家族間の距離が均等でない

アタッチメント(愛着)…特定の個体に対して持つ情愛的絆で、もっとも身近で自分の世話を焼いてくれる母親に対して信頼や安心感などの感情を持つようになること。

反抗期は「予行演習」である
・自分の世界をつくる子どもと、無理やり入り込む親との間で反発が起こってしまう
・親に八つ当たりするのは安心している証拠

仲良し母娘は自立できない
・友達母娘は共依存の可能性がある
・母親は子どもに自分を投影する
・親子の適正な距離感を見直すことが必要

父と娘の関係は一度壊れてOK?
・反抗期に娘が父親を避けるのは近親憎悪
・親子関係も常に変化しているので、それまでの関係の再構築が必要

エレクトラ・コンプレックス…スイスの心理学者ユングによって提唱された心理学用語。エレクトラは、娘が、父王を殺した母親に復讐するというギリシャ神話『エレクトラ』からとったもの。

ライバル視?遠慮する?姑の心理
・今まで築いてきた地位を嫁に奪われると不安になることで嫁をいびってしまう
・姑のやり方を真似て慕っている姿勢を示す

共行動効果…ひとりで作業するよりも、他人と同様の作業をすることで作業が促進される場合をいう。また、同じ行動をすることで連帯感が生まれやすくなる。

第4章 男女の心理学

異性への苦手意識を払拭したい!
・”人付き合い”には、男女は関係がない
・異性を意識しすぎてしまう人は、まずは同性とのコミュニケーションを高めよう

相手との距離を縮めるには?
・相手と距離を縮めるには行為を伝えること
・第三者から間接的に褒めると格段に効果的
・ベタ褒めは猜疑心が芽生えるので注意

単純接触の原理…顔を合わせる回数が多くなるほど、相手に対して好意的になること。相手を知るほど好意が上がっていくことを、熟知性の原則という。

相手の気持ちを知る方法
・相手が自分に対して好意を抱いているかは、しぐさやカバンの持ち方でチェックせよ
・行動を真似ることで距離が縮まることも

束縛する恋人と付き合う方法
・独占したがる人は親和欲求の高い人
・行きすぎた束縛を愛情と受け止められなければ、自尊心を奪われないように相手に伝える

親和欲求…ほかの人と一緒にいたい、一緒になりたいと思う欲求のこと。親和欲求が強いと「好かれたい」という願望が強くなり、八方美人にもなりがちに。

浮気を防ぐ心理テクニック
・浮気のメカニズムは、子孫を残したい男性と家族を守りたい女性で本能的に異なる
・マンネリ打破には相手を見直してみる

妻がヒステリックに起こったときは?
・女性は会話をすること自体が目的で、男性は問題解決のための手段として会話をする

男女の会話のギャップを埋める方法
 女性→男性…理由を添えて教えてあげる
 男性→女性…女性の話を聞いてあげる

【感想】

人間関係の心理学を網羅的に学べる一冊でした。一部マンガと、60項目を見開きで解説されている点がとても読みやすかったです。
これを基礎に、これからさらに深めていきたいと思いますので、次回を楽しみにお待ちいただければと思います。


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心理セラピストtakashi

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