好き好きフィルター

「この人こそ運命の人」「ずっと一緒にいたい」

恋の始まりはとてもロマンチックでわくわくで毎日がキラキラと輝き、幸せな気分に包まれます。

勇気をふりしぼって熱烈アプローチ。

「やっと振り向いてくれた彼女は気が強くて、ちょっと我儘。

だけど、そこがまた可愛いんだ」

「優しい男性に物足りなさを感じていたけれど、職場で出会った彼は頼もしくリードしてくれるタイプ。

マイペースで自分の世界を持っている彼と結婚出来たらいいな」

しかしおつきあいしていくうちに少しずつ「？」が増えていきます。

我儘な彼女は自分が気に入ったお店じゃないと笑顔になってくれない。

なかなかレストランが予約できなかったので居酒屋へ連れて行ったら不機嫌になり終始無言。

マイペースな彼は会いたいときだけLINEしてくる。

だけど趣味のサーフィンの予定が入るとデートはキャンセル。

この間は一緒に旅行へ行ったけれど、食事する店や観光する場所は彼が選んだところばかりで、私が「ここへ行ってみたい」と言っても却下。

「でもこの人が好きだから」と懸命に相手に合わせる努力をして、ついに結婚。

果たして結婚生活は幸せでしょうか？

いつも奥さんの顔色をうかがっていないといけない。

全部自分で決めて話し合いをしてくれない夫。

たとえば30歳で結婚したとして、100歳まで生きるとします。

残り70年、相手に気を使ってばかりの生活が出来ますか？

恋愛期間中は好き💖という感情が「？」にフィルターをかけてしまいます。

さまざまなアクシデントが起きても“たまたま機嫌が悪かったに違いない。でもいいところもある人だから💖”とスルー。

相手を好きという気持ちのほかに“恋愛していたい自分”が目隠しをします。

もちろん完璧な人間はいませんが、相手の振る舞いはあなたの許容範囲でしょうか？

10年、20年、それ以上経っても、その人と笑顔で暮らせるでしょうか？

困難を共に乗り越えられる相手でしょうか？

フィルターをかけず、冷静な目で見てください。

婚約前に一緒な暮らしてみるのもいいでしょう。

ただしお子様をお迎えするのは婚約してから。

まずお互いの素の部分を知ってから婚約、結婚へ進むかどうか考えてみましょう。

数年後、「タイムマシンに乗ってあの頃の自分に“この人はやめておいたほうがいい”と言いに行きたい！」という展開にならないように。