東京近隣の田舎に住んでいる、両親。
中学の入ったころから、犬を飼って、大きくなったと思ったら
また、増えて、一匹寿命で星になったと思ったら、また増えて
また、寿命になって星になって、最後1匹になった。
私が、おじさんになったころ、最後の1匹が星になった…。
もう何も飼わないと言っていたのに
しばらくぶりに、実家へ帰ると、また何かを飼っている。
「あまり強く扉を締め切らないで」と言われる。
「なんで?」と聞くと
お袋が「入ってくるから」という。
だが、動物らしき気配がない。
すっかり忘れて、ダイニングで食事をしていると
カリカリカリ…。
「ん?」
背中の扉から何か聞こえる。
振り返ってみても何もいない。
すると親父が「お~お~入れてやれ」って何を?
扉をゆっくり開けると…。
目線には、何もいない。しかし…。
目線を下ろすと…。
ノッシノッシ、首をにゅーと伸ばして歩いてきた。
カメだ!
確かに玄関にいた。
10円玉の大きさくらいの時に、親父が拾ってきた。
今は、20cmの弁当箱ぐらいの大きさだ。
何で歩いてこれたかって?
玄関からカメが歩いて移動できるように
階段やらスロープやら、小さな遊園地みたいに
家じゅう、いっぱいにいろんなイベントが開催されている。
ダイニングに遊びに来たのだ!
「カメコ~
親父が抱き上げて、猫でも飼うように、アグラの中心へ落ち着かせる。
何だ?この景色?この絵ズラ?
いろんな意味でおなかいっぱいです。
ごちそうさまでした。
写真は最後の1匹の写真です。
※カバー画像はすべて、私の撮影したものです。
他の画像も見て頂ければ、幸いで御座います。