目に見えない存在を証明した神棚と交通事故について

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コラム
私が高校生の時、母が運転していた軽自動車と、大型トラックが衝突するという、かなり大きな交通事故があった。

母は奇跡的に、片足を軽く打撲しただけで済んだのだが、乗っていた軽自動車は、助手席を中心にぐしゃぐしゃのペシャンコに潰れて原形を留めておらず、廃車になった。

今でも何故、母が全然平気だったのか謎だった。近くで見ていた人は、確実に母が亡くなったと思ったらしい。
しかも直前まで、跡形もなくなった助手席には、私が乗っていた。

そして翌朝、父が自宅の神棚のお神酒を変えようとした時のことだった。

なんと、毎朝変えているはずのお神酒が、血のように赤黒く濁り、塩は茶色く干からびていた。そんなことは未だかつて起きたことはなかった。

当時、あまりにも信じられなかったためか、すっかりその出来事について忘れていたのだが、最近ふと思い出して母にその話をしたら、母は、

「実は、トラックと衝突して車が大回転して、上下も左右も何も分からず、もう死ぬかもしれないと思いながら、外に投げ出されそうになった時、ずっと、誰かが私を、座席にしっかり固定するように、胸からお腹の辺りを強く押さえていてくれた」 と言った。

これはもう、完全に守護の存在とか、目に見えない何かが私達を助けてくれていのだと思った。

本当にありがたく、本当にそういう世界はあるんだと証明された出来事となった。

ちなみに父は、お神酒が血の色に染まっていたことに恐怖を覚え、その年に神棚ごと捨てたが、別にバチなどは当たっていない。

正直、私もとても怖いなとも感じたが、冷静に考えてみると、そういった目に見えない存在に守れているなんて本当に幸せなことだなと改めて感謝したのだった。
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