第14話 今日出る!

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学び
長い体験談のパート5ぐらいになります。
連続戻ってからお読みくださいませ。

では、参ります。

【今日出る】って出れるの?
それをこれから考えるんじゃないか?
どうせ、病院だし、私は、元気だし、ナースコール許可も得て、ステップアップしている。これから、事務所で、私が人間枠に移っていることを報告しているはずだ。

たまったもんじゃない。何が人間だ。
どっちが人間さまだって言いたい。

どうせ、病院の夜は早い、今は、飯の後19時ぐらいだろう。
抜け出しは、返って狂人扱いで逆効果だろう。
ならば、明日出るには、こうだ。

あっちなみにココナラ電話相談していますので、依頼を宜しくお願い致します

で、こうだ。
「朝一番に、起き、ベッドを正し、ラジオ体操を演技する」
監視カメラで見るはずだ
『朝食をきちんと残さず食べる』
これで、昨日の体調は医師により回復したよとメッセージを表す。

朝食後
医師登場!単品ソロで、昨日のメイン医師だった!
「おはよう!どうかね?」威風堂々だ。この事務野郎
「はい!快調の朝と、美味しい朝食をありがとうございます!」
「そうだ、もう、なんか良さそうだね~、部屋移動しようか?」
思わぬ天の声だった。脱出可能だ。
「はい!宜しくお願い致します!」
「ウンウン、大丈夫だ。そうだ、今日中にしてあげよう!」
「えっ!ホントですか!?」
「ウンウン!嫌でしょう1人でずっとここに閉じ込められるのは、一日でも早く出たいでしょう!手配するので、待ってね」
知っててやっている医師は、全く使えねぇ~。なんだよ、この上流社会。

そんな上流社会なら、下の下の方がよっぽど幸せな人生送れるわ。

数時間後、昨日のナースが来た。
「◯◯室へ、ご案内します♪」天使はやっぱり女性だ
良し!私は、脱出成功した!ガッツポーズしていた。
トイレの水は、マジで惨めだった。和式はマジで、キツイ。
おむつも恥ずかしいし、裸足も嫌だ。

でもそれは、一歩ずつしかステップアップしないのです。
次は、5人部屋となった。
1人は、よだれダラダラで、時々発狂する
もう1人は、壁に頭をドンドンしている。
もう一人は、トイレで倒れている
もう一人は、いるかいないのかわからないくらい影が薄いベットから動かない

そこへ両腕を組み仁王立ちしている自分がいる。
う~む。
深い…

ここまで深い…。

裸の女性が歩いていたり、恋愛しているようにカップルだったり、ピョンピョン跳ねている人もいる。楽しそうでもあり、刹那的でもあったり、深海魚になった気分だ。

かと思えば、将棋をしている人たちもいるし、悪い所でもない。
1人の女性に話掛けてみた。
「は、はじめまして」
「はじめまして!」
「貴方は、どちらから、私今日が始めての場でして…」
「あら、そう。私東大生。でも統合失調症なの」
「おぉ凄いですね!でもおつらいですね」
「そうなの」
「それは何をしてらっしゃるのですか?」
「え?これ?ぬりえー!やらないの?」
「あぁ・・・まだいまは結構です」
(そうか・・・ぬりえがここでは流行っているナウなことなんだな)
「拒食症なの、ねぇ、食事食べてくれない?」
「えっ?いいの?」
(よくわからないが、ルール上ともお腹が空いているから欲しいのです)
「売店とか欲しいよねー」
「あぁうんうん!お茶があるんだね」
「うん、飲み放題だよー」
「あっ助かりますね」

食事の時間になりました。
その子の隣に座り、ナースをチェックしました。
「GO!いま!みてない!」
ガガガガガガ。
ほぼ2倍。その子完食。やばい、いいのか?ルール上。ちょっとだけでもさ、食べれば?

栄養だけさ、取って。
頼む。
で、あとは、全部頂きました!
なんせ副作用でお腹が空き過ぎて涎が止まらないのです。

あと、なんかボスザルみたいなやつが居ます。
やっぱりどこにでもいるんだなぁ。縄張りの頂点に君臨している奴が。
挨拶して、媚売っておこう。
「どうどうどうどう」みたいに、飼い慣らした。

なんで、あの人と仲良いの?お知り合い?
まぁ
すげぇ~ボスだぜ。あんただけだぜ、タイマンで話してあんな楽しそうにしてんの
あぁ、そうなんですかぁ~いい人だけどなぁ~
まったくすげぇ~よあんたは。

なんて、結局は、全てを把握した。

まぁここも悪くはない。毎日遊んで暮らしなよという神からの休息だと思って、一ヶ月でも二ヶ月でも友達作りしながら遊べば良い。
障害の勉強にもなる。
それって、どんな辛さがあるの?とか教えて貰えばいい。

私は、30名ぐらいの人話しをし、仲良しになった。
というかほぼ全員である。

そこで、30通りの障害者を学んだ。皆別々だった。
組み合わせが凄すぎて、濃度が違うので、どこまでが個性で、どこから病的と判断し、処方箋を飲むのかも難しラインで、薬で可怪しくなっている人も見て取れた。
ただし、これは、その人の選んだ医師の指示や深い事情があっての量なんだろう。踏み込めないが、会話出来ないレベルは、見てて、やっぱさ、その薬やばいよ!前にもどろうよ!今その状態やばいって!

を何人も見た。
動物園という感じでもあり、深海とも言える。
タコみたいなやつがいたり、エビみたいな硬いやつもいる。
サメみたいに典型的魚系もいたり、くじらみたいに、分類出来ねぇ半端ねぇ‥という人までいる。
まるで、図鑑のようで、障害図鑑のように、勉強になった。
しかも友達だよね!という親密さまで築き上げた。
これは、一つに、暇である。長い廊下がある。歩く。話す。という同じ方向に向かい合いながら、談話するというスタイルにある。
人は、対面ではなく、真正面にではなく、やや、横に並ぶように座り、第三の視点で話を見たり時には、目を見て真剣に聴いたりとする。
尋問スタイルは、ダメで、大体は、まぁまぁカツ丼でも食ってさ!おやごさんが泣いているぜ的に、横に居るって大事なのである。


年齢も性別も職種も問わず、全員バラバラだったから、より勉強になった。
本当の狂人というのも見たし、電気ショック療法など禁止とされている例まで見てきた。
凄かった。

別人に変わるし、記憶がないのが戻るし、でも衰弱するしで、凄まじい変化で、どんだけ覚醒してんの?というくらいシャキシャキする。
でも、今では、禁止されている。
なぜなら、数日後には、廃人になっているからである。
エビだったのが、タコになってるみたいな変化が数日で起きます。

まぁそれをいったら、躁うつというのもエビやタコぐらい変化しちゃうから、ひとりひとり本当に様々な悩みを抱えているというのが痛いくらいわかった。
三年寝太郎というのは、バカなのか天才なのかというぐらい難しい。
酒タバコ一切しないスポーツトレーナーが通風を発症していたり、毎日コーラ飲み続けてもなんともない人までいる。

ばらまくほどお金がある人も居れば、かきあつめてなんとか生き延びている人もいる。

私は、世界はくだらないと思っています。
ぶっ壊れてしまえばいいと思っています。
新しく作り直さないとならないと嘆いて生きています。
変えるじゃもう手遅れ。壊さないと行けない。

でもその気持ちと同じくらい、どうにかなると願っています。
心が雨漏りする夜は、私に、電話でもチャットでも下さい。

宜しくお願い致します。



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