名張毒ぶどう酒事件と和歌山毒カレー事件は冤罪か

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個人的にはないと思います。まず名張の事件ですが、どちらも狭いコミュニティで起きた事件です。仮に名張の死刑囚をAとします。Aはお見合いで美人の奥さんをもらって子供が2人できました。ですが秋祭りで同じ職場のBさんと不倫関係に。Aは奥さんとも同じ職場で働いていますから毎日この3人は顔を合わせるわけです。そして狭い農村ですから噂が立つわけです。Aはしだいに被害者意識が強くなり、あいつらぶっ殺してやるとまで思い至ります。そして春に恒例の合コンの日を迎えます。年に1度の30代くらいの男女の唯一のイベントです。この日、Aは奇妙な行動に出ます。いつもと違って彼はイベントの準備を手伝うのです。これがAのルーティンならば疑われることはなかったんでしょうが、このあたりからして冤罪説がいったいどこから湧いたの?と思うんです。そして男性には日本酒が。女性にはぶどう酒がふるまわれますが、女性にぶどう酒をふるまったのは青年団の2人とAの3人だけです。更に言うと事件当時、あの農薬を使っていたのはAだけです。少し前に隣の村でその農薬を使って自殺した人が出て、それがメディアで報道されてヒントになったようです。そしてぶどう酒を飲んだ女性が次々に気分を悪くして倒れたり嘔吐したりと会場はパニックになりました。しかしAだけは奥さんと愛人のそばで呆然としていたというのです。これを加害者とみるか?被害者とみるか?人にもよると思いますが、私は前者だと思います。もし仮にこれが第三者による犯行であったとすれば、Aは必ず救助活動をしたはずです。Aは入れる農薬の量を間違えたのかもしれません。いたずらのつもりでやったらこうなってしまった。それかAに想像力が足りていなかったのか。次に和歌山の事件ですが、致命的に痛いのは元少年の事件当日の目撃証言を林眞須美が覆せなかったことにあります。あの日、カレーができた12時頃に林は右手に紙コップをわしづかみにして持ち、会場にのっそり現れた。そして主婦たちと小競り合いになったというのですが、おそらくは林がカレーの見張り番を引き受けると言って周りがあんた今ごろ何しに来たの?といった感じでしょう。林は元少年をこの事件から20年以上経ってから訴えて敗訴しています。ではどうして20年以上経ってから訴えたのかというとこれはもう林に勝てる自信がないからですよ。100パーセント負けるに決まっているんだけれどもどうにも腹の虫がおさまらないからダメもとで訴えたんでしょう。林にはこの事実を覆す自信がなかったのです。


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