差額ベッド料が患者を悩ませる背景には、公的保険から病院に支払われる診療報酬が十分でないという事情もある。「差額ベッドがないと経営が成り立たない病院は多い」。医療機関のコンサルティングを手掛ける企業「メディヴァ」の大石佳能子社長は話す。
特に、都市部にある大学病院など高度医療を手掛ける医療機関では、人件費や材料費、設備投資費などの費用がかさみ、経営は苦しいという。
本来は「患者の選択の機会を広げるため」の差額ベッドが、病院経営に不可欠な収入源になっている実態が、問題の根っこにあるといえそうだ。(引用終わり)