企業年金の「引っ越し」忘れずに

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マネー・副業
朝日新聞から引用します。

転職などで会社を辞める人が増える春。新生活の準備で忙しい中、忘れやすいのが企業年金の「引っ越し」だ。資産を転職先の制度に移すなどの手続きをしないと、運用できずに手数料を引かれ続ける状態に陥る。「自動移換」と呼ばれ、該当者は2022年3月末時点で108万人、資産額は2587億円に及ぶ。(中略)

自動移換に陥る可能性があるのは、企業型確定拠出年金(DC)に積み立てていた資産だ。転職や中途退職した際、その資産は転職先のDCや、個人型確定拠出年金(iDeCo)に移せる。

しかし、そうした手続きを6か月以内にしないと国民年金基金連合会へ自動移換される。現金の状態で管理され、運用いできずに資産を増やせず、引き出すこともできない。いわば年金資産の「塩漬け」状態だ。

自動移換の際に手数料が4348円引かれ、その後も月52円引かれ続ける。また、自動移換されている間は加入期間に含まれない。DCは10年以上加入すると60歳から受け取れるが、加入期間が短いと受け取り開始時期が遅れてしまう。

転職先がDCのある会社だとそこで説明を聞けるが、DCのない会社に勤める人やフリーで働く人は手続きを忘れやすい。また、短期間で会社を辞めると年金資産が少ないため、放置する人もいる。(中略)

会社側が運用の責任を負う確定給付企業年金と違い、DCは社員が運用して個別に資産を管理するなど、個人の自由度が高い。それだけに手続き漏れが起きやすく、連合会は「企業側での手続きの周知や、自動移換となった人への通知に引き続き取り組んでいく」という。(引用終わり)

確定拠出年金は最近多くの企業で採用されてきました。個人で運用先を決められるのが特徴です。その分、個人の責任が大きく、その人が何を選ぶかで運用成果が大きく異なってきます。

問題は、その企業を転職や退職した際の年金資産の扱いです。通常は転職先にDC制度があればそちらに移換する、となるのですが、DC制度が無かったり、フリーになると、この資産の移換について説明してくれる人が居ません。

もちろん国民年金基金連合会から案内が送られてくるのですが、見落としたり、関係ないと思って捨ててしまうとそのまま放置されてしまいます。

放置されると、毎月手数料だけがかかって全く運用されないまま、どんどん資産が目減りしてしまう…となるそうです。とてももったいないですね。

ヤルシカが退職した際には転職ではなかったので、iDeCoに移換しました。それなりの資産額になっていたので、かなり意識して移換しました。でも、就職して数年で資産額がそれほどでもないと見過ごされてしまうかもしれません。

ただ、わずかな資産でも長期の運用で大きな金額に育つ可能性もあるので、放置するのはとてももったいないことなんですね。ぜひ、この機会にご自分の確定拠出年金がどうなっているか確認してみてください。

さて、確定拠出年金はライフプランとも密接に関係します。年金資産も含めたライププラン作成をしてみませんか?本サービスをぜひご活用ください。


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