プラーナが体内に流れるように呼吸するのを視覚化することで、骨や関節に氣を多く取り込むセルフヒーリング法です。
私たちの骨は、ある意味生きた臓器です。
ご存じの通り骨は体の構造を作り、体内の重要な臓器を守り、赤血球や白血球を作り、全身に栄養を送るのに役立っています。
道教によると、「骨呼吸は、骨髄を浄化し、骨髄の再生を助けるエネルギーを直接吸収できる」、と言われています。
また、骨は非常に多孔質で常時、呼吸をしているそうで、スポンジが水を吸うように、酸素や栄養、血液を吸い込むそうです。
このような古代の実践法は、私たちの環境の中に「氣」が存在することを中心に展開されています。
道教では、世界はプラスとマイナスに帯電した電磁エネルギーの相互作用で成り立っていると考えられています。
「氣」はこれらエネルギーの総称で、食物、空気、太陽、星などから得られる究極の栄養です。
また、「氣」は私たちの体内で臓器や分泌腺などから生成され、私たちの発する(オーラ的な)ものとして周囲に広がっているとも言われます。
呼吸の真髄は、「完全な呼吸」にあるということです。
つまり、肺呼吸だけにフォーカスしがちな日常を、骨や人体の周りにある「氣」の脈動もイメージし呼吸を行うということです。
すべての身体システムは呼吸の質によって影響を受けますが、骨も同じです。
骨髄は、スポンジ状の骨の隅にあり、真ん中に黄色い脂肪がある髄腔と呼ばれる部分で、私たちの生存に不可欠な赤血球と白血球を生成しています。
呼吸を整えると、多孔質の骨は酸素を吸い込み、その酸素を赤色骨髄に送り込んで細胞を作り、さらに真ん中の脂肪を浄化してポジティブな空間を作り出します。
それでは具体的な実践方法をお伝えしましょう。
※骨呼吸には、様々なバリエーションがありますが、一例をご紹介します。
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<骨呼吸 実践法>
1:この方法を信じること
今、あなたの周囲が帯電したエネルギーで満たされていると想像してみてください。あなたの周囲にあるこの生命エネルギーは、通常の空気と比較してわずかに密度があります。
2:椅子にゆったりと腰掛け、両手を膝の上に置く。
指は伸ばして開き、手のひらは開いてリラックスします。
下図のような、「木を抱く」ような気功のポーズをよく使いますが、
最初はゆったりと座っていても同様の効果が得られます。
3:スローモーションでリズミカルに、
できるだけ深く息を吸って吐くことを心がけましょう。
呼吸の比率は1:2(吸う:吐く)。
4:数回呼吸をしたら、左手の人差し指の先端に意識を向けます。
手首、手、指をリラックスさせます。息を吸いながら、指先から指の付け根にエネルギーが移動するのを感じ、鼻から息を吐きながら、すべてのネガティブなエネルギーが指から離れ、骨の中に徐々に凝縮されていくのを感じてください。
5:これを数回繰り返すと、左手の人差し指に温かさ、しびれ、重さ、ヒリヒリ感を感じるようになります。次に、まだ何もしていない右手の人差し指と比較してみてください。この比較によって、骨呼吸の効果を認識することができます。
6:左手の他のすべての指に同じ意識を持たせ、1本ずつ、あるいは同時に、体内の生命エネルギーを吸引してください。
(これは、一度に1つの小さな領域に集中することによって、エネルギーの感覚をその部分だけに意識させることができます)
7:すべての指を使って、両手で同時にエネルギーを引き出せるようにします。次に、前腕、上腕、肩へと進み、自分の骨がエネルギーを吸い込む大きなスポンジのように見えるようイメージします(視覚化する)。
8:今度は右手で同じ感覚を再現し、指、手首、前腕と徐々に進行させます。両腕に温かさ、しびれ、重さ、チクチク感が広がっていくのを感じてください。同じく腕から肩甲骨、鎖骨、胸骨、肋骨へと循環していくことになります。
温かさ、しびれ、重さ、チクチクの感覚は、骨の構造によって、部位ごとに異なるかもしれません。
9:足とつま先に焦点を当てます。
靴や窮屈な衣類を脱いで、足の指に意識を向け、足首まで一緒に、または単独で行います。左足のつま先から息を吸い、次に右足、または両足を一緒に吸い込みます。
呼吸がすべての骨から入ってくるのを感じ、しばらくその状態を保ち、エネルギーを流し出します。
10:足から足首、ふくらはぎ、膝、大腿骨、骨盤、尾骨、仙骨、そして脊柱まで、徐々に上へと移動していきます。
呼吸の動きは、画像のように矢印に向かって流れるとイメージしてください。
(呼吸とともに足を引き上げないでください。足は床につけたままにしておきます。)
11:脚と手の両方から同時に呼吸を行い、脊柱のC-7椎骨(首の根元の大きな骨)でエネルギーを融合させ、そこから頭蓋骨まで、エネルギーを統合させます。最低9回の全身呼吸で、しばらく呼吸を続けてください。
12:最後にすべてのエネルギーを丹田(へその少し下)に持ってきて閉じます。
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骨についてより詳しく知りたい場合は、骨格の解剖図を使って、より正確にエネルギーを導くことをお勧めします。
骨呼吸は、骨量不足、骨粗鬆症、ストレス管理、エネルギー不足、免疫力低下などの問題から距離を置く事ができます。
骨呼吸によって生み出されたエネルギーは、体の最も奥深い部分にまで気を巡らせることで、性的エネルギーと融合します。
ある気功教室に通う女性は、骨量が激減していたのですが、骨呼吸を3時間定期的に行うことにより、半年で10%、5年で100%の骨量を回復させたとも言われています。
赤血球や白血球の生産量が増え、血液の流れが良くなり、栄養の分泌が促進され、性的エネルギーが高まり、免疫力が向上し、骨密度が高まって骨が強くなると言われています。
この方法は、いつ、どんな場所でも実践可能ですので、
是非何度でもこの記事を御覧になって、挑戦していただければ健康増進に役立つと思います。
パワフルで、エネルギーを引き込んだ身体の部位がパワーアップしているように感じることができるでしょう。
また、チャクラエネルギーの流れと同調させるのにも役立ちますので、是非
背骨が意識できるようになったら、試してみてください。