『型』を覚える効用

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コラム
こんにちは。

今回は、基本の形を覚えること、すなわち『型』を覚えることの効用について考えます。

私は最近テニスを習っており、ボールの打ち方、ラケットの振り方について教わっております。

始めて間もないのですが、これまで少し経験した野球やゴルフと比べ、「テイクバック」(後方へ振り上げる動作)が少ないんだな、と感じました。まだ基本の段階なので、ボールを当てることに集中していることもあるのでしょう。ただ、ボールがラケットに当たればかなり飛ぶこと、コート内に打ち返す必要があるので、ボールを飛ばし過ぎてはゲームが成立しない、ということで「遠くへ飛ばす」という意識は持たない方が良いようです。

まずは、「適切にコート内に打ち返す」技術を習得する必要があるので、そのためには毎回ボールをコート内に入れられるようにすることが求められます。

その技術を磨くには、練習を重ね、的確にボールを打てるようにする必要があります。まさに、『型』を身につけることが大切となります。

しっかりと型が身についていないと、毎回どこにボールが飛んでいくかわからないでしょう。いつもボールがコート内に入ればいいのですが、ート外にばかりボールが飛んでいてはゲームは成立しません。
逆に言えば、『型』を身につけ、いつでもコート内にボールが入るようになれば、ゲームを成立させられるし、そこから応用した技術を身につければ実力も上げられる、ということです。

なんだ、当たり前ではないか、と思う方もいるでしょう。

しかし、これは「勉強」にも通じる話です。

特に、資格試験で求められることは、「試験範囲」という範囲内の知識を身につけ、本番の試験で合格点に達することです。これは、どんな資格試験でも共通しており、覚える内容は違っていたとしても、知識を身につけ点数を取ることに変わりはありません。

資格取得を目指す人の中には、勤務先の企業からの指示で、仕方なく勉強しなければならない、という人も多いかと思います。以前にもコラムで書きました通り、「サービスの質」を世間に示す方策として、ホームページ等で資格取得者数を公表する企業も多々あります。そのような流れの中で、勉強に対して苦手意識を持つ人こそ、勉強の『型』を身につけ、今後の人生で「資格取得」が苦にならないようにすることが大切ではないでしょうか。

確かに、資格試験で合格を勝ち取るには、それなりに努力が必要です。しかしながら、自分なりの勉強方法を身につけ、勉強への苦手意識を下げることにより、資格試験に挑む気持ちを前向きなものにすることができる、と考えます。


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