「インプット力」の高め方

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こんにちは。

今回は、「インプット力の高め方」と題し、問題集をどのように使えばインプット力が高まるか、について書きます。

私は「インプット」と「アウトプット」を厳密に区別することは難しいと考えており、この区別が誤解を招いている側面もあるのでは、と考えております。

一番の誤解は、問題集を「アウトプット教材」と思い込んでしまうことです。

「『インプット』とは、テキストを読み込むこと」と考えてしまい、「アウトプット教材」と思っている問題集には、なかなか手を付けられない人もいるでしょう。
しかし、これは非常にもったいない勉強法であると考えます。

なぜなら、以前に本コラムで指摘した通り、テキストは「正しいこと」しか書かれておらず、引っ掛かりが少ないため、勉強が単調になりがちである、ということです。

では、「問題集を使ったインプット」とは何かを、FPの事例を用いて説明します。

例えば、「年金」の選択肢に、
「遺族厚生年金の受給要件の一つは、老齢厚生年金の受給資格期間(10年以上)を満たした者が死亡した場合である。」
という問題があるとします。
これは間違いで、遺族厚生年金の受給要件に関する老齢厚生年金の受給資格期間は、25年以上です。

ここからが本題です。
では、どのような問題と間違えやすいか。それを考えると、

老齢基礎年金の受給資格期間は、10年以上である」

どうですか?

この「老齢基礎年金の受給資格期間」が、そのまま試験問題の選択肢に入るかはわかりません。しかしながら、「老齢基礎年金」と「遺族厚生年金」の知識を正確に覚えていないと、間違えるリスクは高いでしょう。

このような類似した項目や問題について、「どこが違うか」というポイントを、問題集の解説欄やテキストに書き込んでいく。この作業を行うことにより、より正確な知識をインプットすることができます。

試験範囲を一通り勉強すると、同じような表現や数字が、たくさん出てくるように見えます。中には、狭い範囲ではわかるのに、広い範囲になると混乱する、という人もいるでしょう。それは、それまで勉強してきたことを「正確な知識」としてインプットされていないためです。

試験とは、「正確に解答できるか」が問われるのですが、もっと言えば、
「違いを正確に判断できるか」が問われるといえます。

よって、問題を読んで○か×かを判断しているだけでは、インプット力を高めることはできません。
「この問題や選択肢の内容は、他の〇〇の分野と間違えそうだ」という意識ができてこそ、インプット力は高まるのです。

今回は、インプット力と高める方法の一例を紹介しました。
詳しくは、効率よく資格が取れる「必勝勉強法」 をお読みください。




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