介護・福祉の仕事は恥ずかしい?

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コラム
こんにちは みつです

私は大学で福祉系の学部を卒業し、介護、福祉の仕事をして現在10年ほどになります。

学生時代周りと比べ勉強やスポーツが特に秀でているわけでもなく、ただ何となく過ぎていく日々を過ごしていました。

飲食や派遣、いくつかのバイトを経験しましたが、ドンくさく失敗ばかりでどれも長続きしませんでした。

競争が苦手で負けん気があるわけでもない、よく言えば平和主義ですが、要は自分に自信がなく、争いごとから逃げていたということです。

就活の時期になり営業などいわゆる一般企業で勤める自信もなく、言葉は悪いですが、ノルマなどがない介護、福祉ぐらいしか勤まらないだろうという思いで働き始めました。

福祉、介護くらいしか勤まらないだろうと思っていた私ですから、当然福祉、介護業界にはあまり良い印象は持ってませんでしたし、友人に「介護やっている」と言うことを、恥ずかしく感じていました。



それから10年余り。今も私は福祉の仕事を続けています。相変わらず周りと比較することもありますが、減りました。
誇りを持てるとまではいかないですが、「好き」な仕事だと自信を持って言えます。きっと生涯この業界で働き続けると思っています。


当時の私のように、周りと比較したり、自分自身にどこか劣等感を抱きながら、自信をもてないまま介護・福祉の仕事をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はそのような方に向けて、新たな気づきを得られるような情報をお届けしていきたいと思います。


私が入職する前に感じていた介護業界のイメージ

肉体労働

利用者さんを車いすに移乗したり、ベッドに横になってもらうために持ち上げたり、そんな力仕事のイメージが強かったです。

誰でもできる

実際働いてからはコミュニケーションスキル、協調性、提案力など、続けていくためには学びが必須だと感じましたが、働く前はとにかく周囲の「介護なんて誰でもできる簡単な仕事だ」「やろうと思ってやる仕事じゃない」等といったネガティブな声がやけに耳に入っていました。

給料安い

私は介護、福祉業界でしか働いたことがなく「まあこんなもんか」と思っていましたが、給料は安いだろうと思っていました。

離職率高い

きつい、汚い、危険、いわゆる3Kの印象が強く、人の出入りも多いんだろうな、自分はやっていけるかなと不安が強かったことを覚えています。

残業が多い

ニュースやSNSで人手不足で大変という情報がありましたので、定時には帰れないだろうなと思っていました。



まあ、要は介護業界に対してあまり良い印象を持っていなかったんですね。
その理由は自分自身の偏見でもあったし、メディアのネガティブな情報を鵜呑みにしていた部分もあるんだろうと感じます。

ただ実際に働いてみるとそんなことは感じなかったこともありますし、思ったよりも楽しいことも多いです。



以下グラフをご覧ください
スクリーンショット (75).png

参考:『HELPMAN JAPAN』介護職未経験者・介護事業者に対する意識調査(2021年度)



〇約4割の事業所は1年以内の離職率10%未満
〇介護業界で働く5割強の人は残業がない
〇介護業界全体の離職率は産業全体と大きく変わらないこと

このあたりは世間のイメージと異なる部分ではないでしょうか?


働いてみて感じる介護・福祉業界で働くメリット

働く前はあまり印象が良くなかった私ですが
実際働いてみると
比較的残業が少ない(場所による)
未経験からスタートでき、専門性を高められる
営業をしなくてもお金がもらえる(ケアマネや相談員は別)
このような良いところも見えてきました。
順番に解説していきます。


比較的残業が少ない(場所による)

残業が多い職場もありましたが、そうでない職場もありました。
その違いは人手不足ももちろんですが、それ以上に「職場の空気感」だったと感じます。
先輩や上司が残っているから帰らない職場や、新人だからカルテなど読み込んで勉強してという空気(業務時間外に)が強い職場は、私の性格上残らざるを得ませんでした。

未経験からスタートでき、専門性を高められる

未経験から出来る=誰でも出来る仕事と思われがちですが、働き続けていくために専門性の向上は必須になります。
間口が広いですが奥が深い仕事です。


営業をしなくてもお金がもらえる(ケアマネや相談員は別)

相談員やケアマネは稼働率や担当ケース数を求められ、いわゆる営業のような働きかけも行います。
介護職はどちらかというと、事業所に来ていただいた利用者さんが楽しく過ごせるよう、最期を全うできるようにお手伝いする仕事です。
ノルマに追われず、目の前の利用者さんの幸せを考えられるという点で、素敵な仕事ですね。


最後に

私は周囲の目線が気になり、比較し、介護・福祉の仕事をしている事を恥ずかしいと感じている時期がありました。
人は比較する生き物なのである程度は仕方ないと思います。
ただ今感じるのは、比較し続けるのはしんどいということ。
終わりがありませんから。
誰かの人生を生きているわけではありません。
自分の人生です。
誰かに何か言われても、自分が納得しさえしていればそれが正解なんだと思います。
私は仕事を通して好きになり、もっと学びたいと思いました。すると次第に周りの声も聞こえなくなってきました。

イメージは世間だけではなく、自分自身の偏見によって生み出されているものもあります。

誰かに言われたからではなく、自分の目で見て感じて、自分の人生を過ごしていきたいものです。

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