司書のつぶやき:蔵書点検終了~!

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ずいぶん間があいてしまいました。お久しぶりです。
無事に蔵書点検が終了しました。
(蔵書点検?…と思った方は、ひとつ前のブログを読んでくださいね)

今回、自校の図書館だけでなく、新しく委託先となった兄弟校の蔵書点検のお手伝いもしてきました。

自校の図書館は約3万8千冊。兄弟校は1万7千冊。
倍ほど違うのですが、かかった時間はほぼ同じ。
普通なら半分ぐらいで出来そうですが、何故でしょう?

理由は三つあります。
一つは経験不足。
兄弟校の方は初めての蔵書点検でした。
まず、図書館システムの蔵書点検のやり方からの説明で、どうしてもスタート前に時間がかかってしまいました。
また、初めて蔵書点検するというスタッフもいて、どのようにすればいいか戸惑うこともあったようです。
機器の扱いも慣れていない分一つ一つ確かめながら…という感じでした。

二つ目は下準備。
書架整理が十分でなかったため、あとからポロポロ読み漏れが発見されました。不明…と挙がってきた本のタイトルを見て、しまい込んでいた本に気が付く状況でした。
また、書庫スペースの都合で前後二段構えで文庫本などを置いていて、事前に前の段を除けていなかったため、手前の本を読んだ後に除けてから奥の本を読み取ってまた戻し…と大変手間がかかりました。
バーコードを読まなければならない本がどこにあるか。読みやすい状況か。
その把握が十分ではありませんでした。

三つ目は装備方法。
「装備」とは、本にバーコードやラベルを貼ったりコーティングしたりする作業のことです。
今年度からの委託でしたが、当然それよりも前から図書館は存在し、管理されていました。
以前の担当者(恐らく先生)が、「本の裏表紙にバーコードを貼る」というルールを決めていたのです。
貸出時などに一冊ずつ読み込むときにはさほど影響はないのですが、棚にある本のバーコードを読み取っていく蔵書点検時には非常に面倒です。

国語の教科書と英語の教科書を思い出してください。
縦書きと横書きの本では開き方が違います。
本の背を左側にして置いたとき、縦書きでは裏表紙が、横書きでは表紙が上にに来ます。つまりバーコードが貼ってある面が逆になります。
棚に並べてある本の背表紙だけではどちらにバーコードがあるかわかりません。
引き出して読み込もうとしたら、バーコードがなくて反対の方。次の本はまたその逆…と右に左に読み取る機器を移動させなければなりません。

私の勤務校は全て「本の背を左にして置いた面の左上」が基本なので、本をちょっと引き出すとバーコードが見えます。
方向が決まっているので、機器の位置を変えることなくスムーズに読み取っていくことができます。
(多少の上下左右の位置変化はあります)

自校の図書館での蔵書点検よりも、冊数の少ない兄弟校の方が疲れました。
でも、何事にも学びはありますね。
今回のことをふまえて、次回の蔵書点検ではもっとスムーズに出来ると信じています。今から応援に行くのが楽しみです。

次回…って、鬼も笑いそうな来年度末ですけど(笑)
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