司書のつぶやき:蔵書点検がやってくる・・・

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もうすぐ年度末です。
お忙しくされているみなさんも多いと思います。
実は、学校図書館もこの時期忙しいところが多いのです。

蔵書点検。
いわば図書館の棚卸です。
図書館で所蔵している本が全てあるかどうかチェックする作業です。
公共図書館が「館内整理」として長期でお休みすることがありますよね。
図書館が大きければ大きいほど、人もたくさん必要ですし、時間もかかる作業です。
学校図書館では、お休みが長い夏休みか春休みに行われることが多いです。

どのように行うかというと、まず図書館をお休みにして書架(本棚)の整理をします。
正しい順番に並んでいるか。ほこりがたまっていないか。本が奥に押し込まれていないか。
棚を一段ずつ掃除しながらチェックしていきます。

そのあとすべての本のバーコードをハンディーターミナルで一冊ずつ読み取っていきます。
そうです。すべての本です。
一昔前は「目録カード」というものを一枚ずつ実際の本に挟んでいったりしたそうですが、最近はバーコードを読み取るスタイルが中心です。
それでも何万冊もある本を一冊ずつ読み取っていく作業はかなり大変です。

ICチップが導入されている図書館では、棚ごとに一気に読み取ってくれる機器があるとか。うらやましい限りです。

全部読み取って、特に問題がなければいいのですが、大体読み漏れや紛失があります。それを探すのもまた一苦労です。
小さな本が棚の隙間に落ちかけていたり。チェックしたはずなのに本の間に挟まっていたり。
どうしても見つからない本は無断持ち出しの可能性が濃厚です。

そうやって全ての本のチェックが終了し、不明本が確定してようやく蔵書点検の終了です。

重たいハンディーターミナルをずっと操作することで腱鞘炎になったり、無理な体制で腰を痛めたりします。体力つけておかないと大変です。
黙々と一人で数万冊、ひたすらピッ…ピッ…と読んでいく春が今年も始まります。
私は結構好きなんですけどね…しんどいけど。…頑張ります!
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