【一般向け】図書館豆知識:学校図書館編

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図書館上手に使えていますか?
こちらでは図書館に関する知っておくと便利な豆知識をご紹介しています。今回は私の専門、学校図書館編です。

3. 図書館は個性豊か:学校図書館編

小学校・中学校・高校など、教育施設にある図書館のことを「学校図書館」といいます。
ご自分の学校の図書館、覚えていますか?
「図書館って呼べるほど大きくなかった。図書室だよ。」と思う人もいるでしょう。
校舎の中にあるので「図書室」と呼ぶことも多いのですが、大きさの大小は関係なく正式には「図書館」なんです。

学校には学びの中心的な施設として図書館を設置することが「学校図書館法」という法律で義務付けられています。
そして図書館を管理運営する役割として「司書教諭」という司書と教員の資格を持った教員を置かなければなりません。
しかし「学校図書館法」の制定時(1953年)には当面置かなくてもいいことになっていたのです。

教員は大変忙しい。通常の業務にプラスして図書館の仕事をするには時間が足りない。司書教諭を置かなくていいなら授業に専念してもらおう・・・。
学校の図書館はいつも鍵がかかってた。誰もいなかった。という時代があったのはそういう訳です。

しかし、1997年の改正で12学級以上あれば司書教諭を置くことが、2014年の改正で学校図書館でお仕事をしているいわゆる「学校司書」を設置するように努めることが義務付けられました。ほんとうについ最近のことです。
予算等の問題もあり、まだまだ十分ではありませんが、司書が常駐している学校図書館も増えてきています。

朝から放課後まで図書館がいつでも使える。季節や学校行事に合わせた展示ができる。新しい本が早く入る。学校の授業に図書館を使うことが増える。図書館内の整理整頓が進む。読み聞かせや図書だよりなどの読書推進活動が行われる。図書館の使い方ガイダンスがちゃんと行われる・・・。
図書館に人がいることはとても重要なことなのです。

学校図書館の主な利用者は児童・生徒と教職員ですが、保護者も利用できる学校もあります。置いてある本は、小学校は絵本・読み物・学校の単元に関する本が中心ですが、中学・高校になると進路や受験に関する本、専門書、普通の小説などが増えてきます。

ここで裏技をひとつ。
中高生のお子さんをお持ちの方に朗報です。
「本屋大賞」などの話題になった本は、公共図書館だと予約何百人待ち・・・となりますよね。
中高生も話題の本に敏感で、図書館で購入している場合が多いのです。
当然予約待ちになることもありますが、予約の人数が圧倒的に少ない!(笑)
お子さんに頼んで借りてきてもらう・・・という手があります。

本来借りた本を返却せずにほかの人に貸すことは「又貸し」といって禁止されている行為です。借りた時から一時的に管理責任は図書館からお子さんに移っている訳で、あなたに移った訳ではないからです。
一緒に読んでいる…といったスタンツで、お子さんに声をかける・家から持ち出さない・一目でわかることろに置くなどを心がけてください。
時々、図書館に本を無くしたと言ってきた子が「お父さんが持ってた!」とか「妹の部屋にあった!」とかいいながら返却しに来ます。
もちろん返却期限は守ってくださいね!
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