【一般向け】図書館豆知識:図書館の決まりごと ①貸出

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図書館上手に使えていますか?
こちらでは一般のみなさま向けに図書館に関する知っておくと便利な豆知識をご紹介します。

図書館の決まりごと①貸出

前回の学校図書館編で裏技についてお話しました。
そのなかで「図書館で本を借りる」ということは、「一時的に借りた人に責任が移る」ということです・・・というお話をしました。
裏技はちょっと反することになってしまうので、そのことについての正しい決まりをご説明したいと思います。

本を借りている間はその管理・保管についての責任を借りた人が負うという、至極当たり前のことなのですが、どうでしょう?意識したことありますか?

学校図書館、大学図書館ではよく「又貸し」が発生します。
友達に貸出カードを借りる。友達に一緒に借りてもらう。
借りていた本を返却日までまだ日があるから・・・と、そのまま友達に貸してしまう。これすべて「又貸し」です。
仲が良い友達にお願いされて、気楽に「又貸し」を行ったりしていませんか?
実はこれ、とっても面倒なことになる可能性があります。

Aさんは図書館の貸出カードを忘れたので、お友達のBさんに一緒に借りてもらいました。
ところが返却日を過ぎてもAさんが本を返していません。
返却が遅れていると新しく本が借りれないことが多いです。
返してくれないと本が借りられません。Bさん、Aさんに早く返すようにお願いします。

ところがAさん、なかなか返してくれません。
「早く返却してください」と督促が行くのはBさんです。
でもBさんは持っていないので、Aさんに言うしかありません。
いつまでたっても返却されないので、BさんがAさんを問い詰めると、どうやら本を失くしたらしいのです。

Bさんが図書館に報告すると、失くした本の弁済手続きをすることになりました。Bさん、図書館から「又貸し」を注意されました。もちろん本の代金は後からAさんにもらうとしても、Aさんのいい加減さが悪いのにBさんとしては腹が立ちますよね。

そしてもう一つの問題が。
紛失までの申し出が遅れたため、Bさんはペナルティとして遅れていた日数分新しく本を借りることができなくなりました。
レポートや試験に関係する本を借りることができません。
Bさん、親切のつもりで借りてあげたために大損害です。

これはひどいたとえ話という訳ではなく、実際によくある話です。
大学図書館では返却が遅れた時にペナルティが付くことが多いようです。
遅れた日数分・・・は、まだ優しい方で、大学によっては遅れた日数×2とか、遅れた冊数の総合計、つまり3冊を1か月遅れると合計して3か月のペナルティとか。
そのために単位が取れなかったら・・・考えるのも恐ろしいですよね。

もちろん家族間でも同じです。
自分以外の人の貸出カードで借りたら「又貸し」ですよね。
裏技で、お子さんに本を借りてきてもらっても、必ず本人に読ませてもらうことを告げ、見えるところに保管し、持ち出さずにお家で読んでくださいとお願いしていたのは、紛失などを防ぐためです。その時はお子さんの責任になってしまいます。

借りた時は借りた人が責任を持つ。心がけてくださいね。
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